2011 Formula Challenge Japan Rd.3

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2011年05月14日 2011年05月14日 19台 晴れ ドライ 鈴鹿サーキット

レースレポート

開幕ラウンドからわずか3週間、早くも第2ラウンドを迎えた。

舞台となったのは日本レース界の幕開けとして長い歴史を持つ、鈴鹿2&4レースのサポートレース。全日本ロードレースとフォーミュラニッポンという2輪と4輪の全日本トップカテゴリーの競演を盛り上げるべく、全力で走り抜けた結果を報告したい。

5/12~13 第2回合同テスト

天気予報通りに雨の幕開けとなった。

鈴鹿サーキットは改修された東側の路面と未改修の西側の路面が大きく異なり、特にウェットコンディションではその差が顕著に感じられる。
通常のラインを外さなければ予想以上にグリップする東側と、慎重に行ってもわずかなオーバースピードでスピンしてしまうほど滑る西側、この東西でのリズムの切り替えが重要となる。

また、雨脚が強くヘビーウェットとなったコースはあちこちに川や水溜りができるため、それらをできるだけ避けて通ることも忘れてはならない。コースインが怖くなるほどのヘビーウェットコンディションとはいえ、今後この状況でレースが開催される可能性も考えて走行を開始する。

FCJはセッティング変更ができないため、ドライコンディションのセッティングにレインタイヤを装着しただけの中途半端な状態での走行を強いられる。そのため、前回のレポートにも記したように、唯一変更できるタイヤの空気圧が操作性に大きく影響してくるのである。

1セッションを短く区切り、ピットイン回数を増やして様々な空気圧を探りながらの走行となる。

その結果、ベストバランスとなるセッティングを見つけ出し、メーカー系サポートドライバーを多数飲み込んでの総合6位という素晴らしい結果を得た。

5/13 フリー走行

これまでの雨が嘘のように止み、少し蒸し暑いほどの陽気となった。今日は2セッションある走行を最大限に生かすため、他のドライバーと異なるアプローチでの走行を行う。

まず、走り出しはドライコンディションの鈴鹿に慣れるために中古タイヤでコースインし、予選時間に合わせた20分の連続周回を続けた。他のドライバーはそのまま周回を続けていたが、ここであえて新品タイヤを投入して予選シミュレーションを行いパフォーマンスの確認を行った。

そして、次のセッションでは先に投入して予選シミュレーションを終えたタイヤをそのまま装着し、17周というレースシミュレーションを行う。実際のレース距離を走ることでタイヤの摩耗状況や空気圧の変化をみるためだ。

タイヤから溶け出したラバーが乗った路面はコンディションが良くなっており、のセッションで新品タイヤを装着しているライバルは当然速かったが、総合8位のポジションに食い留まることができた。

5/14 予選

朝8時からの予選に備えて早朝4時に起きて支度を済ませた。走行時間までには朝食を消化し、慣性力によって片寄る血液を少しでも脳に回すためである。

通常2回行われる予選だが、今回はタイムスケジュールに余裕がなく1回だけとなった。少ない機会を逃すまいと、全車が先を争うように一斉にコースインしていく。

トラフィックに引っかからぬようコースインの時に車両間隔を広く保ち、1周目からすぐにアタックを開始。タイムの上げ方が良く序盤は好位置につけるが、ライバルも少しずつベストタイムを更新してくる。

前日の自己ベストタイムを更新し、さらなるタイムアップを狙うがコース幅が足りない。F3など他のクラスのマシンが走ったことで摩擦力は上がっているようだが、腰砕けした様な動きに感じるため思うようなハンドリングバランスにならないのだ。

辛い走行となったが、最低限と自分で考えていた10位で予選を終えた。

5/14 Rd.3決勝

時刻は午後4時過ぎ、夕方ともいえる時間にRd.3のスタートとなった。

得意のロケットスタートを狙うが、想像以上にグリップの良い路面にパワーが食われてしまった。ライバルも同じようにミスを犯し、大きな混乱も無くスムーズなスタートが切られた。

スタート直後にS字コーナーが連続する鈴鹿では集団がすぐさま一列縦隊となり、前後の車両間隔が非常に接近した状態となる。苦手なデグナーカーブを有するセクター2で若干遅れをとるが、高速複合コーナーが多いセクター1とセクター3では遅れを取り戻して追撃態勢に入る。

前後のマシンとのギャップは終始1秒を切り、わずかなミスで順位が入れ替わるため一瞬たりとも気が抜けない。

レースが後半に差し掛かったころ、前を走るマシンのミスが目立ち始めた。ここからが勝負とばかりに気を引き締め、少しずつではあるが確実にギャップを縮めていく。残り周回数は5周でのタイムギャップは0.6秒ほど、落ち着いて走り続ければファイナルラップにはワンチャンスが望める状況だ。

しかし、レースが残り2周というところデグナーカーブで大クラッシュが発生し、セーフティーカーが導入された。労せずギャップを詰められたが、そのままセーフティーカーの先導の下でチェッカーフラッグが振られ、スタート順位のまま10位でゴールとなった。

5/15 Rd.4決勝

フォーミュラニッポン開幕戦の興奮もそのままに、Rd.4のスタートを迎えた。

今回のスターティンググリッドはRd.3の決勝中ベストタイム順となり、奇しくも昨日と同じ10番グリッドからのスタートとなった。17周という長丁場のレースゆえに、最後までミスなく諦めない気持ちが重要となる。

前回の反省を生かしてスタートを決めるが、右、右と続く鈴鹿ではオーバーテイクまでは至らず、やはりスタート順位のまま一列縦隊に飲み込まれていく。

この時点ですでに、異常ともいえるほど路面コンディションが悪化したことに気がついた。フォーミュラニッポンの使用するブリヂストンタイヤとFCJの使用するダンロップタイヤの相性が悪いのであろう、前日までのイメージからすると雨でも降っているかのように滑る。1周目、2周目と周回を重ねてラップタイムを確認すると、Rd.3のレース中タイムから2秒も落ちていた。

抜きどころの少ない鈴鹿では、やはり前戦と同じように非常に接近した状態での連続周回を余儀なくされた。単調なレースになるかと思われた中盤、前を行く#3が滑りやすい路面に足を取られた隙を突き、オーバーテイクを決める。

そして、後ろに回ると直ぐにペースを上げた#3とのバトルが始まった。一刻も早く逃げたいところだが、精一杯の走行にも関わらずペースアップができず、2台が並んでシケインへのブレーキング勝負!

ギリギリまでブレーキングを遅らせて進入を試みるが、汚れているイン側の#3は止まれそうな気配がない・・・。あわや接触かという状況になったが、Rd.2でのクラッシュ&リタイアを思い出し、このアタックをなんとか避ける。

しかし、大きくラインを膨らませてしまったため加速が鈍り、ホームストレートでパッシングされてしまった。

レースは終盤に差し掛かり、#3とのバトルで痛めてしまったタイヤが音を上げ始める。それでも前回のイベントで学んだタイヤマネージメントを意識し、なんとか後続のマシンたちを抑え続けていた。

手を伸ばせば届くのではないかという距離に3台のマシンが連なり、張り詰めた雰囲気のまま周回を重ねていく。

しかし、残り周回数が2周となったころ、スプーンカーブ立ち上がりで痛恨のミス!加速態勢のマシンがわずかに縁石を乗り越えてしまい、その先に待ち受けているバックストレートで簡単にパッシングを許してしまった。

そこからはミスの無い走りを続けることができたが、前車を脅かすまでには至らず11位でチェッカーフラッグを受けた。

※レース結果は、「2011 Formula Challenge Japan Rd.4」をご覧ください。

レースを終えて

合同テストや前日のフリー走行までは手応えを感じていた。

しかし、頭で理解していても体に染みついていない技術では、刻々と変化するコンディションに適応することができなかった。このことは非常に悔しいながらも、ドライビングイメージが一歩前進したということを実感できた。

ポイント獲得はならなかったが、他に大きなことを得られたとして前向きに考えたい。次戦ではフリー走行でロングランを行い、イメージ通りの操作ができるように体に叩き込むつもりだ。

ご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。


レースリザルト

決勝結果

Pos.No.DriverLapsTotal TimeDelayGapBest
111石井 一也1228'34.747146.30km/h2'04.628
28元嶋 佑弥1228'35.2580.511 0.511 2'04.844
39勝田 貴元1228'35.7991.052 0.541 2'05.073
412高星 明誠1228'36.8952.148 1.096 2'05.268
510篠谷 大幹1228'37.5872.840 0.692 2'05.258
63近藤 翼1228'39.0494.302 1.462 2'05.330
74平川 亮1228'40.2595.512 1.210 2'05.752
818清原 章太1228'41.4476.700 1.188 2'05.895
92山田 真之亮1228'42.3197.572 0.872 2'05.996
1015仁木 圭之1228'43.2758.528 0.956 2'05.971
1116朱 戴維1228'43.6358.888 0.360 2'06.164
127小河 諒1228'45.24510.498 1.610 2'06.374
1314山部 貴則1228'46.05111.304 0.806 2'06.393
141川端 伸太朗1228'46.85112.104 0.800 2'06.361
1517平峰 一貴1228'47.50112.754 0.650 2'04.397
165周藤 康平1228'47.99713.250 0.496 2'07.358
176岩月 邦博1228'48.86614.119 0.869 2'06.979
以上 規定周回数完走: 規定周回数 10
19松﨑 俊祐919'04.4453Laps3Laps2'05.983
13柴田 隆之介48'35.7738Laps5Laps2'06.862

予選結果

Pos.No.DriverTimeDelayGapLap
111石井 一也2'03.854168.79km/h4/9
28元嶋 佑弥2'03.9650.1110.1114/10
310篠谷 大幹2'03.9960.1420.0315/9
49勝田 貴元2'04.0330.1790.0375/10
54平川 亮2'04.0690.2150.0363/10
612高星 明誠2'04.1620.3080.09310/10
73近藤 翼2'04.1990.3450.0375/9
818清原 章太2'04.3100.4560.1113/9
92山田 真之亮2'04.4350.5810.1254/10
1015仁木 圭之2'04.8931.0390.4587/10
1119松﨑 俊祐2'04.9001.0460.00710/10
1216朱 戴維2'04.9451.0910.04510/10
137小河 諒2'04.9721.1180.0277/10
1414山部 貴則2'05.0161.1620.0447/10
1513柴田 隆之介2'05.3271.4730.3119/10
161川端 伸太朗2'05.4311.5770.1049/10
176岩月 邦博2'06.0542.2000.6235/9
185周藤 康平2'06.2722.4180.2183/10
以上予選通過車両: 予選通過基準タイム ( 110 % ) 2'16.332
17平峰 一貴計測できず
No.17 決勝レースへの出場を認める。(2011年フォーミュラチャレンジ・ジャパン統一規則 第24条6.による)
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