2011 Formula Challenge Japan Rd.12

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2011年11月05日 19台 曇り ドライ ツインリンクもてぎ

レースレポート

ついに今期の最終ラウンドを迎えた。舞台となったのは東日本大震災によりコース路面が割れるなどの被害を受け、改修のためこれまで営業を中止していた栃木県のツインリンク茂木。今期初開催のサーキットということで経験者が有利かと思われたが、再舗装された路面では有利性は薄れ、いつも通りのハイレベルな勝負が展開された。この時のために多くを注ぎ込み準備を整えてきた成果をお知らせしたい。

11.1 合同テスト pm1:14位 pm2:12位

今季初開催となるため、最終戦を前に2日間の合同テストが設けられた。地震の揺れにより割れや捻じれが発生してしまったアスファルト路面は約75%が再舗装され、新舗装と旧舗装の違いを体に染み込ませることを意識しての走行となる。

しかし、事前にプライベートテストを行っているトヨタとホンダのドライバーが速く、初日は苦戦を強いられた。それでも新旧の繋ぎ目を感じないフラットな路面は摩擦力の差が少なく、手応えを感じられる走行だった。

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11.2 合同テスト am1:11位 am2:15位 pm1:18位

すでにタイヤライフを使い切っていたため、1本目の走行から新品タイヤを使用した。トヨタ系ドライバーはタイヤの温存作戦に出たために単純な比較はできないが、昨日の走行で課題となっていたブレーキングに集中し、直線的なライン取りを心掛けて走る。明らかに短くなったブレーキング距離にまだ恐怖心を拭えないが、誰よりもしっかりとブレーキを踏めていることはデータロガー上では明らかだった。

なお、この日最後の走行はコースサイドへ足を運び、普段は見ることができないライバルの走りを各コーナーで観察した。特に重点を置いたのは苦手としている第2・第3セクターで、ここを得意としている選手の走りをチェックし、さらにトヨタチームの監督を務める関谷氏の指導を受けながら自分の走りを見直すことができた。

11.4 金曜フリー走行 am1:17位 am2:15位 pm1:19位 pm2:14位

週末の天気が雨模様となったことを確認しつつ、合同テストで見つけ出していたドライビングを自分の物にすべくドライコンディションでの走り込みを続ける。今日の目標はわかりやすく単純に2つだけ。1つ目はこれまでの自分のイメージでは考えられなかった、ブレーキを踏む力が時間と共に弓なりになるように抜いてくること。2つ目は直線的なブレーキングを行い、コンパクトなターンを心掛けること。いずれもアドバイザーから教えていただき、ロガー上でも最も効果が出ると思われる改善点である。

しかし、せっかく投入した新品タイヤを傷めてしまい、好タイムは望めない走行となった。それでもタイヤを古いものに交換して走り続けた結果、終盤には改善が見られてタイムアップを果たした。

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弓形の抜き方でブレーキングを行った赤色のラインは、ピンク色よりも 奥でブレーキを開始し、車速をしっかり落としている。  より短時間で車速を落とすことができるため、その分だけ突っ込める。  しかし、ピンク色の時より真っ直ぐなブレーキング姿勢でなければ、  すぐにフロントタイヤがロックしてしまうため、コーナリングは小さく  まとめて終わらせなければならない。  ツインリンクもてぎのようなコースで特に有効な走り方である。

11.5 Rd.8予選 12位

雨が心配された土曜日、空は曇りだったがドライコンディションのまま予選が始まった。昨日までの走り込みで意識してきたことだけを考え、恐怖心に打ち勝つべくアタックを続ける。ちょうど前方にはポイントリーダーの#4がおり、ターゲットとして追い駆けるのに丁度良い。ブレーキバランスを予選用に調整し、ギリギリまで突っ込む!

いつも通り序盤のタイムは良いようで、順位を示すタワーの上位に#15が表示される。ここからどこまで踏みとどまれるかが勝負。これまでの自己ベストを大幅に更新してチェッカーを受けたが、トップから0.5秒差で12位という最終戦らしい激戦に涙を飲んだ。

11.5 Rd.8決勝 11位

一日の間に予選1回と決勝2回が行われるため、わずかなインターバルを置いてすぐにレースが始まった。スタートこそしっかりと決まり1コーナーへと飛び込むが、前が詰まるこのポジションでは混乱は避けられない。3ワイド、いや4ワイドに並んだ状態で3コーナーへ侵入!狭いコーナーで接触を避けるために少しアクセルを戻した隙に1台が前に出るが、それ以上はなんとか防ぎきることができた。

2周目以降のレースは淡々と進むかと思われたが、後続の若いドライバーが血気盛んにインを刺してくる。俺もブレーキングをギリギリまで突っ込み、相手に並ばせる余裕を持たせない。タイム差がほとんどない状況ではワンミスが命取りだが、高校生ドライバーを抑えきってチェッカーを受けた。

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11.5 Rd.12決勝

つい先ほど行われたRd.8のレース中ベストラップ順にグリッドが決まるため、バトルを繰り返してタイムが出なった俺は14番グリッドへと沈んでしまった。しかし、今大会では最後まであきらめずに次のレースに向けてベストラップを出しておくことが重要である。

ところが、スタート直後の1コーナーでレースの勝負権を失ってしまう。イン側から迫るマシンが特大のアンダーステアのまま向かって来たため、弾き出されることを防ぐためにブレーキングしたのだが、後続のマシンが避けきれずに追突してきたのだ。大きな衝撃を感じてピットに戻るが、特に異状なしとの指示を受けてコースへと戻る。マシンは少し左へ流れたが、視界がクリアな状況でアタックを行い、最下位でチェッカーを受けた。

11.6 Rd.13決勝

朝からしっとりと雨が路面を濡らし、ウェットコンディションとなった。得意な路面に、意地のアタックを続けた前レースで得た10番グリッドからのスタートは期待が持てる。

初めてのウェットのため3周のウォーミングアップが設けられ、全員がコンディションを確認してからのスタートが切られた。とはいえ、いきなりのウェットで攻め込めるはずもなく、混乱のないスタートをやり過ごす。これまでのドライコンディションで学んだことをそのまま生かし、タイヤを縦に使うことを意識して#12を追い立てる。しかし、あと少しで並びかけるという大切な時に、コースオフという痛恨のミスを犯してしまう!

コントロールに余裕があっただけに悔しいが、気持ちを切り替えてタイムを出すことを考えて走りきり、多少のミスは合ったものの好タイムを記録してチェッカーを受けた。

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11.6 Rd.14決勝

朝の段階で雨は止み、徐々に乾きつつある路面にタイヤ選択が悩まれたが、事務局の判断により全車がスリックのニュータイヤをつけてのコースインが決まった。レコードライン上とその周辺が乾いている程度で、非常に難しいレースとなることが予想された。

前レースの好タイムを得て、5番グリッドという自己最高位からのスタートとなる。緊張のスタートでは1つポジションを上げる好スタートを決めたが、イン側を争うトップ2台に押し出される形でそれ以上のポジションアップはならずに1コーナーを抜ける。周りのマシンは年間チャンピオンを争う猛者ばかりの状況に、尻込みするどころか安心してバトルできることに心をなで下ろす。トップ2台が少し離れてしまったが、3位以下は僅差で数珠つなぎの状態だ。ところが、ここで先頭を引っ張る#18にペナルティが下り、戦線を離れていくことになる。

かくして一列縦隊が整った頃、俺は後方からのホンダ系ドライバー2名による猛烈なアタックを受けていた。ミスが2つ続いてしまい、そこにピタリと詰めてきたのだ。

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一進一退の攻防は激しく、俺がミスすれば後ろが近づき、後ろがミスすれば俺が離れるという状態が何周続いただろうか。とにかく自分の走りを続けることを考えて、ブレーキングの飛込みと立ち上がり加速に重点を置いて周回を重ねる。やがて、徐々に後ろが離れ始めていることを感じたが、ここで油断してしまうなど万が一にもコースアウトなど許されない。最後まで手綱を引き締めて、参戦2年目にして初の3位表彰台を決めるチェッカーをくぐった。

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レースを終えて

火曜日から走行が続き、さらには2日間で4レースというとてつもない過密スケジュールであったが、この時のために行ってきたトレーニングの成果が十分に発揮されたと感じた。最初から最後まで集中して走ることができ、その結果ドライビング技術が向上し、3位ながら表彰台の一角を射止めることができたのだ。このことは、いつも支えてくださるスポンサー様や家族があってのことであり、自分一人では到底できないスポーツをさせていただいていることに深く感謝しています。

また、この度3位表彰台を得たことで、技術向上と上位カテゴリーへの憧れはさらに強まりました。自分の限界を追い求め、引き続き全力で走り続けていきたいと思っています。今後とも、応援をよろしくお願いいたします。

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レースリザルト

決勝結果

Pos.No.DriverLapsTotal TimeDelayGapBestLap
19勝田 貴元1223'04.786149.78km/h01'54.50711/12
23近藤 翼1223'07.8833.097 3.097 1'54.84910/12
34平川 亮1223'08.8674.081 0.984 1'54.87710/12
411石井 一也1223'13.6078.821 4.740 1'55.0716/12
51川端 伸太朗1223'14.6219.835 1.014 1'55.1438/12
618清原 章太1223'14.99010.204 0.369 1'55.2609/12
72山田 真之亮1223'19.12214.336 4.132 1'55.5046/12
88元嶋 佑弥1223'19.54514.759 0.423 1'55.4419/12
916朱 戴維1223'19.98315.197 0.438 1'55.23510/12
1012高星 明誠1223'21.24316.457 1.260 1'54.9295/12
1119松﨑 俊祐1223'23.50618.720 2.263 1'55.74311/12
127小河 諒1223'25.62320.837 2.117 1'55.7038/12
136岩月 邦博1223'34.96830.182 9.345 1'56.28311/12
145周藤 康平1223'35.28930.503 0.321 1'55.81310/12
15*17平峰 一貴1223'35.56630.780 0.277 1'55.2359/12
1615仁木 圭之1224'07.7751'02.98932.209 1'55.30112/12
以上 規定周回数完走:
10篠谷 大幹24'07.34910Laps10Laps1'59.8772/2
14山部 貴則12'07.27711Laps1Lap0.000 0/1
13柴田 隆之介0012Laps1Lap0.000 1/0
*PENALTY
No.17 ドライビングスルーペナルティ:2011年フォーミュラチャレンジ・ジャパン統一規則 第27条14. (反則スタート) [裁定時刻:15:28]

予選結果

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