2011 Formula Challenge Japan Rd.1

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2011年04月23日 2011年04月23日 19台 雨~曇り ウェット~ドライ 富士スピードウェイ

レースレポート

レーサー仁木圭之は、若手の登竜門であるFCJFormula Challenge Japan)に継続参戦することとなった。

昨年に引き続き激戦が予想されるが、スキルアップのための環境や多方面からの注目度で他に勝るカテゴリーは無いからだ。

参戦するにあたりご支援くださった皆様に感謝の気持ちを込めて、今シーズンもレポートをお届けしたい。

4/20~21 第1回合同テスト

まず始めに、東北地方を中心とした大震災に見舞われた方々にお悔やみを申し上げたい。このような大惨事のなかレースができることに感謝し、人々に感動を与えられるようなプロレーサーに一日も早くなれるよう頑張ります。

微力ながら復興のために少しでも力になれるよう、できる時にできる事を行っていきたいと思いますので、共に頑張っていきましょう!

前日にマシンとメンテナンスガレージの抽選を済ませ、今シーズンの相棒が決まった。ゼッケンは#15、メカニックはフィールドの方々で、ミドルフォーミュラでの経験が豊富な頼れるチームだ。

恒例のガイダンスを済ませ、いよいよ今シーズンの初走行が始まった。

自分と同じく2年目のドライバーや3年目のドライバーが最初から飛ばしていく。

1年生はマシンに慣れるための走行と割り切り、様々なことを試しているようだ。2年目の意地を見せるために俺も飛ばすが、マシンバランスが凄く悪い。
昨シーズンのドライバーが使用していた中古タイヤを使用しているため、タイヤ摩耗の程度によってタイムがばらついているようだ。

あまりのタイムの悪さに不安を感じたが、「今日は関係ない。苦手を克服しよう」というメカニックの言葉だけを意識し、気持ちを切り替えた。

翌日も引き続き合同テストが行われ、2日間で8時間もの走行時間を得た。朝の走行では昨晩の雨が残ってハーフウェットとなったが、土曜日の天気予報が雨となっているため好都合だ。この走行でタイムシートの3番目を記録し、レースに向けて弾みを付けた。

コースはすぐにドライ路面に変わり、昨日に続いて苦手の克服を意識して、特にブレーキングとシフトダウンの練習を行った。まだまだトップの選手との差は大きいが、データロガー上では徐々にドライビングが改善してきたことが分かる。

4/22 フリー走行

いよいよ開幕ラウンドのフリー走行を迎えた。

今日は3時間の走行があり、徐々に良くなっているドライビングの詰めに取り掛かる。
少し具体的に書くと、

  • ブレーキング時の初期踏力が強すぎるため、タイヤを痛めてしまう
  • シフトダウン時のアクセル開度が大きすぎるため、減速度が低い

このふたつの改善が大きな課題である。

富士スピードウェイは2か所のビッグブレーキングポイントがあり、特に1コーナーは時速250キロから100メートルで減速してターンインしなければならず、ブレーキングの正確性を求められる。どんなレースでも、ブレーキングを制した者が勝つとは良く利く話だ。

午後には全車一斉にニュータイヤを装着し、予選さながらのタイムアタック合戦が始まった。昨シーズン中に感じられなかったニュータイヤの美味しい瞬間を感じ取ることができたが、トラフィックに引っかかったこともあり満足できるアタックとはならなかった。

しかし、不安要素のブレーキングは明らかな改善を見せ、データロガー上でもコースサイドに立つアドバイザーの意見でも好印象を得た。

明日からの予選&決勝が楽しみである。

4/23 予選

いよいよ予選開始である。

朝から降り続ける雨は弱まる気配を見せず、ヘビーウェットでの予選となった。コースには全19台が一斉に散らばり、それと同時に悪コンディションにコースアウトが多発する。トラフィックも多く、タイムアタックするタイミングを見失ってしまった。

自信を持って臨んだ予選だが、Rd.1は9位という悔しい結果となった。

10分間のインターバルを置き、引き続きRd.2の予選が行われた。雨脚が変化するタイミングを見計らい、弱まった瞬間に全開のアタックをかける。

しかし、オーバースピードで進入したプリウスコーナーでラインを外し、タイムアップならず。残された10秒に全てを掛け、チェッカー直前にタイムアタックを開始する。

が、バンクのイン側に流れ込む雨水を避けるためにアウト側目一杯を走っているときに痛恨のコースアウトを喫する。スピンから無事に再スタートすることができたが、タイムアタック失敗は明らかだった。

12位という結果を知らされて悔しさがこみ上げてきたが、日曜日は晴れの予報であり、昨日までの練習で鍛えたブレーキングでのオーバーテイクを披露することを誓った。

4/23~24 Rd.1決勝

雨は午前中よりさらに強く路面に打ち付けている。開始時間になってもコースインすらままならぬ状況に、開始時間を遅らせるというアナウンスがされている。10分延長のアナウンスを3回聞いただろうか、4回目はそれまでと異なった説明があり、Rd.1決勝を翌日に延期するということが知らされた。

翌24日、早朝からすっきりと晴れ渡っているが、一面が濡れた路面は昨日の豪雨が嘘ではなかったと感じさせる。本来のスケジュールに重ならぬよう入れ込まれたため、決勝開始時刻は7時40分からというこれまでになく早い時間となった。

全車がレインタイヤを装着し、ハーフウェットでの決勝がスタートした。

スタートはまさにロケットスタート、2台を抜いて1コーナーへ飛び込んでいく。イン側に集まるライバルを横目に、大外のラインをキープして多重クラッシュを危機一髪で交わす!

気が付いた時には3位となり、上位3台が逃げるという好スタートとなった。ペースの良い前の2台から徐々に離されていくが、それでも初表彰台を目指して自分の走りを意識する。

ところが、4周目に差し掛かったところでラップタイムが頭打ちとなり、一気に後続集団が迫ってきた。

タイヤのオーバーヒートだ。

ライバルから2秒以上も遅いラップタイムに戦意を失いかけるが、確実に初ポイントを獲得することを目標に気持ちを切り替えた。抜かれることは悔しいが、これほどラップタイムの差がありながら焦ってコースアウトしては元も子もない。

気持ちの切り替えを上手く行えた結果、6位でチェッカーを受けて嬉しい初ポイントを獲得することができた。

4/24 Rd.2決勝

参戦経験のあるスーパーFJの決勝を挟み、わずか2時間のインターバルでRd.2の決勝となった。今回は文句なしの青空の下、ドライコンディションでのレースとなった。金曜日までに練習してきた成果を見せられる絶好の機会だ。

12位グリッドからまたしてもロケットスタートを決め、前回の反省とばかりにアウト側に集まるライバルのイン側をズバッと刺す。止まり切れない怖さもあるが、落ち着いて決めて一気に7位までのジャンプアップを成功させた。6位までがポイントを得られる入賞となるが、十分に挑戦できるポジションだ。

予選での失敗をスタートでカバーし、いざ勝負!・・・そう自分に話しかけた瞬間、突然の幕切れが訪れた。

オーバースピードで止まり切れずに進入してきた後続のマシンに追突され、タイヤが跳ねあげられて一瞬の片輪走行の後、着地。すぐにマシンが底打ちしたことが分かり、残念ながらレースをあきらめざるを得なくなってしまった。

Rd.2の決勝はFCJで初めてのリタイアとなってしまった。

※レース結果は、「2011 Formula Challenge Japan Rd.2」をご覧ください。

レースを終えて

合同テストの初日はどうなる事かというタイムだったものの、課題をひとつずつ克服してタイムを更新できた。

自分でもドライビングの変化を感じ取っていただけに、リタイアがあっても6位の初ポイントというのは嬉しいことである。ひとつの区切りである入賞を経験し、次戦では表彰台獲得を現実的な目標に据えて挑みたいと思う。

もちろん頂点を狙っていることに変わりは無く、まだまだ壁は高く課題への挑戦は終わらない。引き続きレースに集中し、頑張っていきたい。

ご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。


レースリザルト

決勝結果

PosNoNameLapTotal TimeAve. km/hGapBest TimeLap
19勝田 貴元1527'06.048150.861 0.000 1'47.69614
24平川 亮1527'07.518150.725 1.470 1'47.53112
312高星 明誠1527'19.556149.618 13.508 1'47.98714
43近藤 翼1527'20.585149.524 14.537 1'47.54511
517平峰 一貴1527'23.574149.253 17.526 1'47.82811
615仁木 圭之1527'28.717148.787 22.669 1'48.90212
714山部 貴則1527'33.075148.395 27.027 1'48.6668
82山田 真之亮1527'33.507148.356 27.459 1'48.69913
919松崎 俊祐1527'40.886147.697 34.838 1'49.53912
1013柴田 隆之介1527'41.671147.627 35.623 1'49.01813
115周藤 康平1527'51.802146.732 45.754 1'49.29115
126岩月 邦博1527'59.278146.079 53.230 1'49.97710
13 *110篠谷 大幹1528'18.661144.412 1'12.6131'48.97715
141川端 伸太朗1428'31.615133.722 1Lap1'48.5986
157小河 諒1428'51.770132.166 1Lap1'50.3945
168元嶋 佑弥1327'57.053126.683 2Laps1'46.31412
***** 以上完走 (規定周回数 13Laps) *****
18清原 章太24'46.710110.771 13Laps2'28.3712
11石井 一也00
16朱 戴維00
*1 CarNo.10は、国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗中のコースアウト)違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。

予選結果

PosNoNameBest TimeLapGap
111石井 一也1'57.4488
24平川 亮1'57.86880.420
39勝田 貴元1'57.95780.509
419松崎 俊祐1'58.02480.576
517平峰 一貴1'58.06570.617
62山田 真之亮1'58.27870.830
718清原 章太1'58.32280.874
812高星 明誠1'58.33880.890
915仁木 圭之1'58.34280.894
108元嶋 佑弥1'58.35170.903
1110篠谷 大幹1'58.62671.178
121川端 伸太朗1'58.69981.251
1314山部 貴則1'59.08281.634
143近藤 翼1'59.10781.659
1516朱 戴維1'59.68382.235
1613柴田 隆之介1'59.86972.421
177小河 諒2'00.08882.640
185周藤 康平2'00.74373.295
196岩月 邦博2'01.55274.104
***** 以上予選通過 (2'09.533 - 110%) *****
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