2009 F4西日本シリーズRd.4

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2009年08月22日 2009年08月23日 19台 晴れ ドライ 鈴鹿サーキット

レースレポート

ついに来ました!

待ちに待った、ビッグイベントの前座レースです!

今回は箱車レースの世界最高峰と言われるスーパーGTのスタートを飾ることになります。また、シリーズが後半戦に折り返す大切なレースということもあり、各チーム・ドライバー共に気合いの入り方が違います。それでは、練習日から熱いバトルが展開された第4戦をご報告いたします!

木曜日

今日のテストメニューはスタート時のタイヤ内圧を決めること。ベストタイムを前半で出しつつ、チェッカーまでタレないギリギリを探るわけです。これまでのレースを振り返り、そこにトップの選手との差があると考えました。

時刻は午前9時、朝早くの1枠目からレースに出場するほとんどのマシンが走り出しました。自分もそこに加わり、走行を始めます。そして、タイヤがタレたと感じたラップにピットインして内圧を計り、少し冷えたら再び走ります。終了間際にピットに戻り、また内圧を計ります。こうして予選スタート時の内圧を決めました。

その後の走行も同じことの繰り返しです。ただし、今度はレース距離を想定して走り続け、内圧・タイム・フィーリングのバランスを探ります。走ることは楽しくてピットに戻りたくないのが本音ですが、ここはグッと我慢してデータ収集に徹します。約20分のレースですから走行時間が10分余りますが、タイヤライフを考えて早めに切り上げました。

そしてやっと良い内圧が決まったところで、今日の走行は終わりました。走りたいけど走れない、とてもフラストレーションの溜まる一日でしたが、これも勝つためと割りきってホテルへと戻りました。

金曜日

今日からスーパーGTの搬入があるため、テントを張ってのメンテナンスとなりました。ピット裏にはF4テント村の誕生です。

今日のテストメニューはセッティングを進めること。テストデー、予選、決勝と、どんどん変わっていく路面コンディションを予想してマシンを作らなければなりません。特に今回はスーパーGTのマシンが走るため、いつも以上に難しい作業となりそうです。

まずは1本目、やはり走り出しからマシンは悪くありません。一発のタイムが速く、それでいて周回を重ねたときの落ち込みも少ない方です。しかし、マークしているドライバーに対してわずかに遅れをとりました。その差は百分の数秒ですが、遅れは遅れです。

とはいえ、今日の目標は明日のコンディションに合わせたセットを作ること。明日を先読みし、マシンに大きな変更を加えます。そして挑んだ2走行目、やはりライバルに百分の数秒遅れました。あきらかに進め過ぎてしまったセットでしたが、自分とチームの読みは一致しています。

そして、いよいよ最後の走行です。セットは変更せず、確認のために走行します。路面コンディションは確実に良くなっていて、セッティングの方向は間違っていないことが分かりました。明日への期待が膨らむ一日となりました。

予選

まだ予選日だというのにグランドスタンドは満員に近い状態です。その観客を前に、予選スタートの合図とともに20台近いマシンが一斉にコースインして行きました。しかし、それを横目にピットで待機します。少しでも路面コンディションが良くなってからアタックしようという狙いです。

ほとんどのマシンがタイムを出し終わったところで、ようやくコースインしました。2ラップをゆっくりと回りながらタイヤを暖め、空いているポジションを見つけてアタック開始です!

1コーナーよし。
S字よし。
逆バンクよし。

しかし、続くデグナーカーブでわずかにタイムロスを感じました。コントロールラインを通過した瞬間こそトップに立ったものの、すぐに塗り替えられて3番に下がります。

予選は1アタックと決めていましたが、ミスを感じていたのでもう1アタックすることにしました。レースに向けてタイヤを温存するため、最大集中でこの1ラップをまとめます。が、タイムアップしたものの僅差で3番手は変わりませんでした。トップとの差は百分の数秒、2番手との差は千分の数秒という僅かな差が悔やまれましたが、誰よりもタイヤを温存できたことはレースでのアドバンテージになることは間違いありません。

決勝

2009 F4西日本シリーズRd.4 01

午後に控えるスーパーGTレースのため、F4のレースは朝の開催となりました。太陽が眩しいものの風は涼しく、絶好のレース日和です。

昨日よりもさらに多くの観客で埋め尽くされたグランドスタンドを横目に、3番手のスターティンググリッドに整列しました。予選のフィーリングをもとに、マシンには僅かなセット変更を行っています。フォーメーションラップでは今まで感じたことの無い視線に、緊張が一気に高まりました。これぞレースの醍醐味、ビッグレースならではの緊張感がたまりません。

全車がグリッドに整列し、スタートシグナルに注目します。赤信号が灯るとともにエキゾーストノートが高まり、消灯と同時に一斉にスタート!フロントローの動き出しが悪く、詰まったところでイン側のマシンに先行を許します。スタートから1つ順位を下げて、4位からレースが始まりました。

先頭集団はそのまま隊列を組み、5~6台が1列縦隊で2ラップ目に入ります。スプーンカーブを立ち上がったところで前のマシンにぴたりと張り付き、相手のシフトミスもあって高速130Rでイン側からオーバーテイクに成功!少し離れてしまった2位のマシンに追いつくため、ハードにプッシュします。相手との差は一気に詰まり、そのままの勢いでバックストレートを並走し、やはり高速130Rにイン側から飛び込む!幅寄せが厳しく行き場が無くなったため、縁石を踏み越えて強引にオーバーテイクを決めました。超高速コーナーでの縁石カットは危険な賭けでしたが、これで前に立ちはだかるのは1台のみとなりました。

これまでの攻防でトップの選手は少し先へ逃げていました。残りのラップ数は半分を切っており、一刻も早く追いつかなければなりません。ところが、後ろが気になったのかトップの選手のペースが大きく落ち、あっという間にテールtoノーズの態勢へともつれ込んで行きました。すると彼のラインがブロックラインへと変わり、さらにラップタイムは落ちて始めます。こうなると自分も後ろが気になってしまいます。早く仕留めなければ・・・その焦りが、中途半端な行動となってミスが増えました。

しばらく様子を伺いチャンスと見込んだのが、やはり130Rでした。バックストレートで並走し、相手を伺うようにアウト側から並びかけ、130Rに進入します。しかし、このときリアタイヤがついに悲鳴を上げました。マシンは一瞬でスライドし、コースアウトしてしまったのです。なんとか立て直してロスを最小限に元のポジションに戻りましたが、後続のマシンが追いつき形勢逆転です。汚れたタイヤでスピードが乗らない自分に、激しくプッシュしてきます。そして、慎重に入った130Rでまたしてもコースアウトしてしまいました。

マシンが壊れたのか?
タイヤが限界なのか?

高速コーナーで踏ん張りが利かなくなってしまったマシンを何とか押さえ付け、4位にポジションを落としてファイナルラップへと入っていきました。長い、とても長い1ラップでした。前を攻めたいところですが、あきらかにリアの動きがおかしくなってしまったマシンをいたわりながら、チェッカーフラッグを受けることが精一杯でした。

レースを終えて

勝てるレースでした。
勝ちに行ったレースでした。

しかし、自分の焦りと驕りでチャンスを逃してしまいました。とにかく悔しいレースでした。

ただ、レース後に無理を言って参加させていただいたピットウォークへのマシン展示の時に、「馬鹿だね君は。でも、良いレースを楽しませてもらったよ。」という見ず知らずのファンの言葉に励まされました。なかなか目指す結果を獲ることができませんが、絶対にあきらめずに前進して行こうと思います。残り3レース、応援よろしくお願いします!


レースリザルト

決勝結果

Pos No Driver Type Laps Total Time Best
1 70 吉田 広樹 WEST056 10 21'03.131 2'05.786
2 26 花岡 翔太 WEST956 10 21'04.869 2'05.506
3 48 平木 天樹 WEST006 10 21'05.969 2'05.667
4 96 仁木 圭之 WEST096 10 21'07.081 2'05.136
5 31 奥村 亜規土 WEST056 10 21'09.749 2'05.864
6 77 久保 宣夫 KK-ZS 10 21'11.184 2'06.166
7 11 上住 道人 WEST006 10 21'11.896 2'06.220
8 28 米倉 正憲 WEST006 10 21'20.429 2'07.025
9 8 下垣 和也 WEST056 10 21'21.602 2'07.204
10 33 小山 圭 WEST006 10 21'21.723 2'05.945
11 12 佐藤 敦 KK-ZS 10 21'24.804 2'07.348
12 35 吉村 英夫 KK-ZS 10 21'38.576 2'08.270
13 29 細川 義成 WEST006 10 21'45.878 2'08.405
14 21 高橋 忠克 KK-Z 10 21'54.039 2'09.367
15 34 三浦 勝 WEST006 10 21'55.030 2'09.818
16 4 HIDE KK-ZS 10 21'58.722 2'08.325
17 30 竹内 理和 WEST006 10 22'00.930 2'10.540
以上 規定周回数完走:
27 平井 祐次 WEST006 7 15'10.006 2'08.334
56 川村 和希 WEST976 4 8'42.207 2'06.993
レース中のベストタイムは No.96 仁木 圭之 2'05.136 3/10 167.06km/h
規定周回数 9

予選結果

Pos No Driver Type Time Lap
1 70 吉田 広樹 WEST056 2'05.236 3/6
2 48 平木 天樹 WEST006 2'05.262 5/8
3 96 仁木 圭之 WEST096 2'05.266 5/6
4 77 久保 宣夫 KK-ZS 2'05.691 4/6
5 11 上住 道人 WEST006 2'05.816 6/9
6 56 川村 和希 WEST976 2'05.897 5/7
7 31 奥村 亜規土 WEST056 2'05.981 5/7
8 26 花岡 翔太 WEST956 2'06.341 3/4
9 33 小山 圭 WEST006 2'06.693 4/8
10 28 米倉 正憲 WEST006 2'06.958 6/7
11 8 下垣 和也 WEST056 2'07.302 7/9
12 12 佐藤 敦 KK-ZS 2'07.540 7/8
13 4 HIDE KK-ZS 2'07.780 6/7
14 35 吉村 英夫 KK-ZS 2'08.249 5/6
15 27 平井 祐次 WEST006 2'08.427 3/5
16 29 細川 義成 WEST006 2'08.720 6/7
17 21 高橋 忠克 KK-Z 2'09.051 4/7
18 30 竹内 理和 WEST006 2'09.471 3/6
19 34 三浦 勝 WEST006 2'10.442 6/9
以上予選通過車両:
予選通過基準タイム ( 130 % ) 2'43.000
  • KCのくるま取材 ちょっと変わった車の取材レポート!