2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2008年06月29日 2008年06月29日 12台 ウェット 鈴鹿サーキット

レースレポート

はじめに

これまでの3戦は、睡眠不足のまま金曜日のフリー走行を走らせていました。東京での仕事を終わらせた後、埼玉の実家に戻ってから夕食とシャワーを済ませ、仮眠を1時間も取らずに夜通し車を走らせて鈴鹿まで通っていましたので、それも仕方のないことでした。

しかし、今回は違います!仕事の第1四半期が終わり、手が空いたタイミングを生かして木曜日も休みを取り、サーキットに到着したのは金曜日の早朝です。しっかりと仮眠を取り、しっかりと朝食を食べて、朝から全力で走行できる準備を整えることが出来ました。

金曜~Free Practice Day

2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4 01

空には灰色の雲があるものの雨が降り出す様子はなく、程良いコンディションの1日となりました。今日の課題は、色々なセッティングをとにかく試すことでした。あらかじめ宮田さん(今週末の担当メカニックさん)と電話やメールで打ち合わせをしていて、苦手なコーナーをカバーするセット、レース終盤にタイヤの熱ダレを起こしにくくするセット、最高速を狙った実験的なウイングのセットを試していきました。

雨が降り出すことなく走行を続けられたことで、全6セッション中5セッションを走ることができ、とても内容の濃いテストが出来た1日でしたが…。なぜかタイムが伸びません。今日は少し暑かったため、すでにタイヤが限界に達してしまったのかもしれないと思い、前回のレース落ちタイヤを半日前倒しで投入しました。それによりもちろんタイムは上がりましたが、自分の中では精一杯の走行をしている感覚があるにもかかわらず、全体のセカンドベストに留まりました。

なぜ良いタイムが出ないのか、走行後に宮田さんとミーティングしながら他のドライバーの調子を伺いました。そして思い当たった原因は、ストレートスピードが遅いということでした。抜群に速いエンジンを載せているにもかかわらず今日の最高速は最下位でしたので、あらたにテストしているエンジンオイルが熱で劣化してしまったのではないかという考えに至ったわけです。しかし交換できるオイルは日曜日まで届かないため、レースに向けて不安要素を抱える事になりました。


土曜~Test Day

2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4 02

各クラスとも午前と午後に1走行ずつフリー走行の時間を与えられました。湿った風が吹き、雨がいつ降り出そうかという天気でした。今日の予定は昨日探ったセットの中から良さそうな組み合わせを選択し、それをさらに煮詰めて仕上げることと…、ストレートスピードをライバルたちと比較することです。

午前の走行はドライコンディションで走ることができました。昨日からの走行で路面には十分にラバーが乗っていましたので、これまでのレースで最大の課題であったタイムの立ち上げを意識し、コースインと同時に全力でアタックしました。続々とコースインするマシンに引っ掛かってしまったものの、すぐに今日のベストに近いタイムを刻むことが出来ました。

さらに数周走ったところでピットインし、セッティングの微調整を行って再びコースインと同時に全力でアタックしました。すると2周目でこれまでのタイムを更新し、今日のベストタイムを出せました。セットが良い方向に変化したことをすぐに感じたので、3周でピットに戻ってさらにセットを進めました。この調整で少しピーキーな動きになってしまいタイムアップはなりませんでしたが、走行後のミーティングでピーキーになったのは予想通りで、良い動きを生かしたまま改善できることがわかり、ドライでのセットは決まりました。

しかし、心配されたストレートスピードは落ちるばかりで、もはやパワーダウンは確実に感じられました。その状況を見かねた関口カーズさん(#70号車のエンジンチューナーさん)が、無料でエンジンオイルを提供してくださり、すぐにオイルを交換して午後の走行でエンジンチェックすることになりました。

ところが無情にも雨が降り始め、午後の走行はハーフウェットとなりました。走行を中止することも考えられましたが、エンジンチェックのために走りました。走行後にライバルとのストレートスピードの差を比較すると、なんと自分が最高速を記録してしました。エンジンのパワーは戻っていたのです。

今日は2セッション両方でトップタイムを記録しました。しかし、7人が0.5秒差以内に集まっていて、タイムはとても接近していました。明日のレースが楽ではないことを予感させる1日となりました。


日曜~予選

2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4 03

朝から雨が降っていました。ところがその雨は徐々に弱まり、スーパーFJの予選開始時間にはかなり小降りになってきました。前回のレースと同様に、またしてもセッティングとタイヤ選択で悩む事になりました。前回タイヤ選択を失敗していましたので、同じことは繰り返すまいと心に誓いました。そこで、先に予選を終えたクラスのドライバーさんに路面コンディションを聞きに行き、タイヤサービスの方にタイヤ選択の判断基準や熱の入れ方などを相談に行くなどして、予選開始ぎりぎりまで決断を待ちました。

徐々に乾いていく路面コンディションでしたので、ベストラップは最後の周に出ることは間違いありませんでした。しかし、どうにもマシンのバランスが悪く、思うようにペースが上げられません。マシンは常にスピンするギリギリの所にある感じで、一瞬たりとも気が抜けない状況です。

2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4 04

ラスト1周の表示を確認し、コースアウト覚悟でプッシュします。…が、タイムが伸びないままチェッカーを受けました。一時、暫定トップに立ったようですが、自分の後にチェッカーを受けたマシンがタイムを更新し、最終的な順位は6位でした。

雨のパフォーマンスに自信があっただけに、この結果には落胆しました。 唯一の救いだったのが、ポイントリーダーの#12も予選に失敗し、8位スタートだということでした。


日曜~決勝・前編

2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4 05

予選結果の酷さに宮田さんは意気消沈されていましたが、自分は気を取り直して決勝までの間にライバルたちのピットをすべて回りました。タイヤはどんな物を使ったのか、空気圧はどれくらいなのか、セッティングはどこを変えているのか、ウイングの角度は変えているのか。色々な情報を集めて持ち帰り、宮田さんとミーティングをするためです。自分のピットに戻ると笑顔の戻った宮田さんが「タイヤや!」と、一言発しました。秘策として決勝に残しておいた新品タイヤと、予選で使った中古タイヤのゴムの硬さがまったく違ったのです。これで一気に士気が上がり、決勝に向けたレインセットもスムーズに組み立てることが出来ました。2人で決勝でのゴボウ抜きを固く誓いました。

ところが時間が経つにつれて、雨は止んで風が吹き始め、路面は乾き始めました。なんという気まぐれかと天を仰ぎましたが、こうなっては仕方がありません。新品の“スリックタイヤ”を装着し、完全に乾いた路面を確認しながらコースインします。…が、ここで気まぐれな天はさらに表情を変え、グリッドに着いた時には雨が本降りとなっていました。グリッド上は騒然となり、全車がレインタイヤに交換することとなりました。

2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4 06

土壇場になって、ついに追い風が吹いてきました。練習中に調子の悪かったエンジンは今まで通りのパワーを取り戻し、ウェットセッティングもぶっつけ本番ながら自信のあるものに仕上がり、そしてタイヤは新品レインタイヤを装着です。フォーメーションラップでは他の誰よりもマシンを振り回し、前後のタイヤ&ブレーキをしっかりと暖めます。そして、「スタートから絶対に前に行ってやる」という強い気持ちを持って、上り勾配がついた6番グリッドへマシンを止めました。

シグナルはブラックからレッドへ…、そして再びブラックアウト!


日曜~決勝・後編

2008 スーパーFJ鈴鹿シリーズRd.4 07

かなり長めに灯ったレッドシグナルに惑わされたのか、ほぼ全車がシグナルへの反応に遅れている中で、その隙を突いてスタートで一気に前の2台をオーバーテイクすることに成功します。そしてさらに、暖まっているフロントタイヤを武器に、2コーナーにレイトブレーキングで突撃していきます。道幅が狭く、タイトなコーナーのために、前を行く選手も必死のブロックラインで道を塞いできました。しかし、もっとイン側は開いています!内側の縁石を踏み越え、さらに内側のパイロンを踏みながらオーバーテイクを決めます。これで、スタートから十数秒で3位まで上がりました。

前にはあと2台。手綱を緩めることなく立ち上がり加速を重視したラインで追い立てます。2周目のストレートでぴたりと後ろにつき、マシンを左右に揺らしてプレッシャーを掛け、やはり2コーナーでアウト側から被せて前に立ちます。

前にはあと1台。しかし、前の#34はコーナーからの立ち上がりが鋭く、ストレートも速いため厄介です。しぶとくテールtoノーズでプレッシャーを掛け続けた4周目の最終コーナーで、わずかに挙動を乱した隙を逃さずにストレートで並びます!並走して迎えた高速コーナーで、イン側を閉められるも、アウト側からノーブレーキでガチンコ勝負に!一発勝負でトップを奪い、隊列の先頭に立つことが出来ました。

そこからは完全に独走態勢となりました。後ろからのプレッシャーも感じず、リラックスしてチェッカーフラッグを受けられました。


レースを終えて

大変お待たせいたしました。シーズンも折り返しというところで、やっと初優勝を飾ることが出来ました。チャンピオン獲得に向けて、連勝する以外は許されない状況に変わりありませんが、今回の結果を起点として流れに乗って行きたいと思います。

引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。


レースリザルト

決勝結果

Pos No Driver Type Lap TotalTime Best
1 70 仁木 圭之 07J 12 19'04.808 1'33.509
2 38 澤 紀彦 FV202 12 19'09.633 1'33.925
3 43 大野 浩太郎 FV202 12 19'14.843 1'34.622
4 12 塚田 光彦 07J 12 19'14.944 1'34.017
5 21 太田 浩 KK-S 12 19'16.443 1'34.058
6 34 佐藤 敦 KK-S 12 19'19.796 1'34.763
7 17 金子 昌広 FV202 12 19'20.511 1'35.079
8 13 柴田 隆之介 07J 12 19'21.100 1'34.395
9 5 村瀬 和也 KK-S 12 19'27.369 1'35.459
10 1 梅谷 佳邦 07J 12 19'38.215 1'36.607
11 4 ヒデ 07J 12 19'53.153 1'37.139
12 10 佐藤 晋一 11 19'29.805 1'40.171
以上 規定周回数完走:
Fastest Lap No.70 仁木 圭之 / 1'33.509 12/12 133.78km/h
規定周回数 10

予選結果

Pos No Driver Type Time Lap
1 34 佐藤 敦 KK-S 1'34.716 9/10
2 38 澤 紀彦 FV202 1'34.780 7/7
3 43 大野 浩太郎 FV202 1'34.922 6/10
4 13 柴田 隆之介 07J 1'35.163 8/10
5 21 太田 浩 KK-S 1'35.181 9/9
6 70 仁木 圭之 07J 1'35.210 8/9
7 17 金子 昌広 FV202 1'35.404 7/9
8 12 塚田 光彦 07J 1'35.689 6/6
9 5 村瀬 和也 KK-S 1'36.256 7/10
10 1 梅谷 佳邦 07J 1'37.558 9/9
11 4 ヒデ 07J 1'38.801 8/9
12 10 佐藤 晋一 1'40.233 7/9
以上 予選通過車両:
予選通過基準タイム ( 130 % ) 2'04.000
  • KCのくるま取材 ちょっと変わった車の取材レポート!