2007 FJ1600もてぎシリーズRd.3

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2007年07月01日 2007年07月01日 33台 晴れ ドライ ツインリンクもてぎ

レースレポート

筑波のレースを終えてから5日目、既に栃木県のツインリンクもてぎに立っていました。

2週連続のレースは金銭面はもちろん、体力的にも厳しいかなと予想していましたが、特に問題無く乗り切れました。もてぎシリーズのチャンピオンに王手をかけたこのレースを、大部分忘れてしまったので簡単に振り返ってみます。(だったら早く書けよ…)

金曜日~どうだったか… f^_^;

この日は4本の走行枠があったので、森下選手と相談して1本ずつお互いの走りを外からチェックする目論見でした。が、昨晩から降り続いた雨のため1本目はウェット路面となり、2人とも見送ることに。

残りの3本は、走行券が売り切れることを心配してまとめ買いしました。フォーミュラのレースが3レース(総勢50台前後!)重なるため、一度に練習できる最大数を越えてしまうことがあります。

走行1本目から悪くない感触を得て、2本目、3本目はさらに攻め込みました。気温、路温はちょうど良いぐらいなのですが、湿度がとても高く、エンジンのパンチに欠ける印象です。他のドライバーがタイムを上げあぐねるなかで、コンスタントにタイムを詰めました。

ZAP SPEEDでF3やF4などのエンジニアを務める内間さんに、以前こんな話を聞きました。

「どんなに気温や日差しが変化したって雨でも降らない限り、FJレベルで1本ごとのベストタイムがコンマ5秒以上違うことはありえない」

今日の自分を振り返ると、1本目からもっと詰めていかなければならなかったと思います。以前から気をつけていた点でしたが、昔よりは良くなったとはいえまだまだです。

土曜日~さらに記憶が… m(_ _)m

この日で覚えているのは、久しぶりにコースアウトしてしまったことだけです。

1本目からの詰めも昨日より良くなり、2本目はさらにベストラップを出来るだけ早く出すことを意識しました。そのため、筑波の予選(しかも途中まで)しか使わなかったタイヤを投入して気合いはMAX!!

いざコースイン!

そして迎えたコースインラップの90度コーナーで、突っ込み過ぎからグラベルヘ…。何とか砂にハマる事なく脱出できたものの、ピットインして砂を落とすことに。

ピットで止まる際、サイドポンツーンの奥へ入ってしまった砂利を少しでも取りやすく前へ出そうと思い、強めにブレーキをかけたら…やり過ぎました。後ろから波に飲まれたかのように砂利が前方へと投げ出されました。ブレーキなんて付いていない砂利は、当然止まってくれるわけもなく隣の隣のピットまで飛んでいきました。

自分で巻いた種をピットロードで盛大に咲かせてしまったこと、深く反省しています。ご迷惑をおかけ致しました。

で、車も話もコースへと戻します。ラップ1で2分9秒0、ラップ2で7秒後半、ラップ3で7秒中盤と、良い感じでタイムが出せました。これで明日の予選に向けてのイメージはバッチリのはずでした…。

日曜日

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.3 01

週間天気予報では今回も雨のレースになるかと心配していましたが、当日は雲はあるものの晴れていて、夏の陽気となりました。

今回のレースはマーチやエリーゼ、ポルシェなどのワンメイクレースに加え、FT(フォーミュラトヨタ)も同時開催されるという、観戦するにはかなり忙しいスケジュールになっていました。逆に言えば、予選と決勝の間に他のレースがたくさん挟まるので、走る方は時間に余裕があったということです。


予選

S-FJ(スーパーFJ)の後ろを狙うお決まりの作戦だったのですが、ピットの位置が悪く、コースインに手間取ってしまいました。やっとコースインした時には、FJ集団のど真ん中に…。今思えば、タイヤを温めながら集団の最後尾に回り、そこからアタックしたほうが良かったのですが…。クリアーなスペースに抜け出すまで3周以上かかってしまいました。

そして4周目あたりからアタックを始め、ベストタイムの2分6秒後半を刻みます!しかし、そこからは集中力を切らせてしまい、S字コーナーでの失敗を続けてしまい…。結局タイムアップすることは出来ませんでした。

総合4位、トップのS-FJから遅れること1秒半以上。FJではトップながらも、土曜日のフリー走行のときより後ろとのマージンは減っていました。

決勝

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.3 02

しっかりとアップをして、いつもより早めにマシンの隣で集中モードに入りました。

予選での失敗(集中力切れ)を繰り返さないよう、レースの始まりから終わりまでをイメージします。ドライバー一人ひとりで集中の仕方は違うと思いますが、俺はこれが好きです。そっと寄り添うぐらいが。シートに座ってしまうと気持ち良くて寝てしまうんですよね。

時間を待って直前に乗り込み、ゆっくり後ろからコースイン。この時はスタートの瞬間をイメージしておきます。グリッドについたらあまり考えず、楽しいイメージやレース後の表彰式を妄想しています。

そしたらあっという間に赤信号が灯り、ブラックアウトです。

どうやらスタートが苦手な俺は普通なスタートを決め、小山選手の内側を狙う…。半車身は並んでいたが、井川選手のインを狙う小山選手のイン側にアスファルトは無く、一度引いて立ち上がりに勝負をかける。

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.3 03

しかし、3台がもつれたまま立ち上がり、後ろから来た森下選手が3コーナーで俺のインに飛び込んでくる!ぎりぎりまで突っ込み、内側に残すのは1台分弱のスペースだけ。ミラーで間合いを確認しながら防ぎ、4コーナーを立ち上がる。

前を行く小山選手のペースが上がらない。後ろからはウインズの磯貝選手が上がってきていた。やはり勝負強い。しかし、ストレートエンドで追い付かれても抜かれる程ではなく、その先でまた引き離せる。ペースが上がってきた小山選手に離されないよう、後続とのマージンを築いていく。

ところが3周目、今年2回目の(筑波開幕戦以来の)セーフティーカーが登場する…。ペースがとても遅いことからかなり大きなクラッシュが予想され、やはり予想通りコースの中央で3台がからむ多重クラッシュが起きていた。これで築いていたマージンは消え、振り出しに戻った。

セーフティーカーに先導される集団の先頭には、カート時代に培ったローリングスタートで経験豊富な神子島選手。きっと抜群のスタートを決めてくるはず。筑波での失敗を繰り返さないため、彼女の立場でスロットオンのタイミングを考えておきました。

V字コーナーからヘアピンへと向かう短いストレートでセーフティーカーの屋根についているライトが消えました。再スタートの合図です。90度コーナーを抜けたところで加速する神子島選手と、すかさず追いかける後続の俺達。しかし、ビクトリーコーナーの手前で再び減速する神子島選手。

「今だ!」

入り組んでいて車速が落ちるコーナーの真ん中から、急にスロットルを全開にする彼女。狙い通り合わせて全開でビクトリーコーナーに進入する俺。しかし、出遅れたS-FJの2台が壁になり、スロットルを戻す。

つまり再スタートに失敗したわけです…。先頭のマシンに意識を向け過ぎてしまい、まずは目の前のマシンを抜くという大切な、というか唯一の目標を見失っていました。

そして、スタート後にやはりペースの上がらない小山選手に詰まる形でFJの磯貝選手に前に出られてしまいます。彼はその勢いで小山選手もパッシング。しかし、ここでは

「どうせS-FJの方がペースが良いから、小山選手が抜き返してから抜けばいいや」

と、軽くイメージする程度でした。

なのですが…。目の前には練習開始からの同期であり、ライバルである小山選手が。しかもペースが上がらない様子。となれば、とりあえずブレーキを我慢してスロットルを出来るだけ早く開けて、そして抜いて…。オーバーテイク成功!

しかし、彼も黙っているはずもなく、ダッシュ力とストレートスピードを生かしてダウンヒルストレートで並んでくる!俺も負けじと磯貝選手のスリップストリームを使い、前にに並びかける。90度コーナーでは興奮のスリーワイドで(3台が横一列になってコーナーに)飛び込む!気合いと気合いの我慢比べだ!

アウトの磯貝選手は先にスロットルを戻すが、ブレーキを踏まずに距離を合わせてくる…。しかし、わずかにオーバースピードでブレーキングに集中している。インの小山選手と俺がほぼ同時にブレーキングを始めクリップに向かって切り込んでいくが、ミラー越しに小山選手のフロントタイヤがロックしているのが見える。それを見て少しだけ舵角を戻し、ギリギリのところでかわす。

「よっしゃあ!!」

FJを抜き、S-FJの攻撃をかわした瞬間。今回のレースで最も興奮した瞬間でした。実は、ここからは退屈なレース展開となってしまいました。

一度は小山選手を抜いたものの、ペースが上がってくるとじわじわと追いつかれ、ダウンヒルストレートで並ばれました。しかし、この時点でFJ2位の磯貝選手との間に十分なマージンがあったため、無理をして別クラスのS-FJを抑える必要も無く、少し早めにスロットルを戻してラインを譲りました。

「はぁ、あとはチェッカーだ
井川さんは神子島さん抜けるかな?
すごい勢いで追いついてるから、もしかしたら…
おぉ!ファイナルラップでテールトゥーノーズだよ!
まだ抜かないなぁ…。狙いは90度コーナーだな
お、インに出たぞ?並んでるのか?(真後ろからで距離感がない)
コーナーからの立ち上がりは…。井川さんだ!抜いた!
きっとみんな盛り上がってるんだろうなぁ。
あ、俺もチェッカーだ」

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.3 04

という余裕はなく、何とか小山選手に追いつきたいのが本音でした。しかし、俺がミスをする度に少しずつ確実に差は広がっていき、どんどん渋くなっていくシフトフィールが気になりました。ギアを替えるごとにその音と衝撃が強くなり、ついにファイナルラップの最終コーナーを立ち上がったときにギアが替わらなくなりました。幸いなことにゴールラインまではあっという間なので、ポジションを守ったままチェッカーを受けました。ゆっくりとシフトチェンジすれば替わるものの、もしもレース中にこんなことになっていたらと思うと…。今年のもてぎでは、運が強力な味方になっているようです。

というレースでした。書き始めたら、あれもこれもと余計なことをたくさん書いてしまうもので、困り者です。これで、もてぎでは開幕戦から全戦ポールトゥウインファステストを記録しています。この流れがどうして筑波に持っていけないのか…。

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.3 05

運や流れを掴むには、それに見合った技量や備えが必要だと聞きます。つまり、まだまだ足りていないものが多いということですね。暑くなってきて、何をするにもタルミがちなこの季節。気を引き締め直す良い機会です。もてぎでの結果に満足する事なく、常に明確な目標を据えて行きたいと思います!

引き続き、熱い応援をよろしくお願い致します!!


レースリザルト

決勝結果

Pos No Class Name Lap TotalTime BestTime Type
1 56 FJ 1 仁木 圭之 10 26'57.745 2'07.270 SK96
2 90 FJ 2 磯貝 尚緒 10 27'01.238 2'08.063 SK96
3 85 FJ 3 小山田 恭丈 10 27'03.134 2'08.852 SK96
4 1 FJ 4 菊池 博憲 10 27'04.998 2'08.024 SK02
5 8 FJ 5 森下 陽介 10 27'05.235 2'08.583 FV2K
6 83 FJ 6 秦野 耕太郎 10 27'05.503 2'08.626 SK96
7 66 FJ 7 菊地 悠 10 27'08.161 2'08.741 SK02
8 81 FJ 8 金子 昌広 10 27'09.111 2'08.626 SK96
9 38 FJ 9 蔵野 智昭 10 27'11.242 2'09.057 SK02
10 69 FJ 10 萩原 竜彦 10 27'11.487 2'09.230 SK02
11 84 FJ 11 阿知波 勉 10 27'11.975 2'08.620 SK96
12 18 FJ 12 丸山 和宏 10 27'12.068 2'08.470 SK96
13 7 FJ 13 中島 佑弥 10 27'14.263 2'08.392 FV2k
14 80 FJ 14 中島 大輔 10 27'16.282 2'08.912 SK96
15 17 FJ 15 早坂 公希 10 27'23.115 2'08.436 SK96
16 10 FJ 16 寺下 秀樹 10 27'37.096 2'10.695 FV98
17 89 FJ 17 藤井 啓介 10 27'38.023 2'08.583 SK96
18 21 FJ 18 足立 誠一 10 27'41.453 2'11.800 FV95
19 32 FJ 19 長 優子 10 27'42.555 2'12.487 SK02
20 74 FJ 20 島 主樹 10 27'56.529 2'14.906 309
以上 規定周回数完走:
50 FJ 西村 和則 6 18'43.191 2'11.449 FV95
75 FJ 片岡 聡 2 4'34.331 2'11.328 SK96
88 FJ 杉岡 謙広 2 4'35.069 2'10.352 SK96
16 FJ 小板橋 政敬 2 4'36.188 2'11.683 SK96
82 FJ 吉川 英明 0 SK96
36 * FJ 野口 守 失格 FV2K
(BestTime) No.56 仁木 圭之 XS・三恵会・プロナビ96ED
Class FJ 規定周回数 9
※ 3コーナーにおける停止車両回収のため、2周終了時点から2周回セーフティーカーを導入した。
*PENALTY
No.36 ピットレーン速度違反により、ドラインビングスルーペナルティを課した。ドライビングスルーペナルティ無視により、黒旗を提示し失格とした。黒旗無視により、訓戒とした。

予選結果

Pos No Class Name Time Lap Type
1 14 S-FJ 1 井川 高博 2'05.630 7/7 WEST07J
2 70 S-FJ 2 神子島 みか 2'06.134 7/9 WEST07J
3 11 S-FJ 3 小山 圭 2'06.538 10/10 WEST07J
4 56 FJ 1 仁木 圭之 2'06.962 6/10 SK96
5 5 S-FJ 4 加藤 与哉 2'06.995 3/9 WEST07J
6 17 FJ 2 早坂 公希 2'07.368 6/9 SK96
7 8 FJ 3 森下 陽介 2'07.416 10/10 FV2K
8 82 FJ 4 吉川 英明 2'07.545 8/9 SK96
9 90 FJ 5 磯貝 尚緒 2'07.842 8/9 SK96
10 83 FJ 6 秦野 耕太郎 2'07.869 7/9 SK96
11 85 FJ 7 小山田 恭丈 2'08.095 6/9 SK96
12 38 FJ 8 蔵野 智昭 2'08.104 7/10 SK02
13 89 FJ 9 藤井 啓介 2'08.116 7/9 SK96
14 18 FJ 10 丸山 和宏 2'08.187 8/10 SK96
15 7 FJ 11 中島 佑弥 2'08.322 8/10 FV2K
16 81 FJ 12 金子 昌広 2'08.389 9/9 SK96
17 75 * FJ 13 片岡 聡 2'08.464 6/10 SK96
18 16 * FJ 14 小板橋 政敬 2'08.482 6/10 SK96
19 80 FJ 15 中島 大輔 2'08.620 9/9 SK96
20 69 FJ 16 萩原 竜彦 2'08.637 8/10 SK02
21 1 FJ 17 菊池 博憲 2'08.654 7/9 SK02
22 66 FJ 18 菊地 悠 2'08.701 10/10 SK02
23 50 FJ 19 西村 和則 2'08.770 9/10 FV95
24 84 FJ 20 阿知波 勉 2'09.285 3/8 SK96
25 22 S-FJ 5 赤堀 憲臣 2'09.341 8/9 KK-S
26 88 FJ 21 杉岡 謙広 2'09.343 6/9 SK96
27 10 FJ 22 寺下 秀樹 2'09.603 9/9 FV98
28 32 FJ 23 長 優子 2'10.005 8/9 SK02
29 36 FJ 24 野口 守 2'10.119 6/9 FV2K
30 21 FJ 25 足立 誠一 2'10.864 8/9 FV95
31 74 FJ 26 島 主樹 2'13.490 9/9 309
32 9 S-FJ 6 神谷 義之 2'24.131 4/4 WEST07J
以上 予選通過車両:
28 S-FJ 熊谷 徹 出走せず FV/202
クラス別予選通過基準タイム
(Class FJ 130%) 2'45.422
(Class S-FJ 130%) 2'43.930
PENALTY
* No.16, No.75 国際モータースポーツ競技規則付則L項違反(ダブルチェッカー)により、戒告及び始末書提出とした。
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