2007 FJ1600もてぎシリーズRd.2

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2007年05月06日 2007年05月06日 33台 ウェット ツインリンクもてぎ

レースレポート

世間はゴールデンウイークの後半に入った5月4日、もてぎ第2戦のレースウイークが始まりました。今回の舞台は、ツインリンクもてぎのメインストレート部分をショートカットする東コース。フルコースの1~3コーナーを近道するわけですが、その部分がとてもテクニカルで難しいコースです。今までに3~4回の走行経験がありますが、心配されるウェットコンディションでの走行経験はありません。

金曜日~練習日

日向に立っているのが辛いぐらい熱い一日でした。

1本目のタイムはとても悪く、全てのコーナーで切り遅れる情けないありさまでした。その点を意識して走った2本目では、先輩に引っ張ってもらいなんとかタイムを上げることが出来ました。速く走ろうとした時に自分よりもペースの早い車に前を走ってもらい、それをストーカーすることが一番の近道です。

そして3本目に入る時、悩んだ末にニュータイヤを投入!しっかりブレーキを詰めて、切り遅れないように、最低車速を少し上げて…。2台のS-FJ(スーパーFJ)を追いかけ回してオーバーテイク。FJとの特性の違いを見定めます。もちろんタイムアップしました。

今日の収穫としてFJとS-FJの得意・不得意を把握できました。そしてもうひとつ、タイヤがタレ始めたときに少しずつ運転を切り替えていくことで、タイムの落ち込みを抑えることを覚えました。

土曜日~テスト日

今日は昨日よりさらに良い天気でした。空は雲1つ無く晴れ渡り、日差しは強く気温は高いものの、心地よい風が吹き抜けています。ただしタイムを出すことを考えると、熱過ぎるし路面温度が高過ぎます。

昨日おろしたタイヤを使い、さらに意識を高めて走り込みます。ニュータイヤで走ったタイムから0.1秒落ちましたが、全体のタイムと比べるとタイヤが良い分だけ速いようでした。

2本目になるとさらにコンディションは悪くなり、気温も路面温度も上がっています。しかし昨日気が付いた「タイヤのタレに走りを合わせること」で、1本目からわずかに0.1秒落ちに留めることが出来ました。

コーチや先輩に走行中のビデオを見てもらい、さらに改善すべきところを探します。カウンター量の多さやその後の戻しの量、スロットルの開き方とそのポイント。とても勉強になりました。そして最後の3本目に去年のもてぎFJチャンプであり、S-FJに乗る井川先生(?)をストーカーしてタイムアップ!昨日ニュータイヤを使ったときと同じタイムまで上げることが出来ました。

この最後の走行で得た物はとても大きな物で、車の走らせ方が2つ変わりました。手取り足取りで、1つのことを何回も何通りも教えてくださった方々に感謝感謝です。ホントに。

日曜日~予選

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.2 01

天気予報によると朝9時から弱い雨が降り始め、昼には強くなるとのこと。朝5時の空は曇っているけど明るい感じで雨粒は感じられませんでした。そんな朝から元閣僚が対話するテレビ番組なんか見て、早くも興奮してしまいます。

霧雨が降っているかどうかというドライコンディションで、まずはシビッククラスの予選が行われました。タイム的にも良いようなので、俺達もスリックタイヤで予選に挑みます。

霧雨が降り続ける中いよいよ俺達の出番となり、各車一斉に先を争うようにピットから飛び出します。前半はとにかく神子島選手の操るS-FJに付いて行き、スリップストリームを使う機会を伺います。S-FJはストレートが速くコーナーが遅いために、絶妙な間隔を作っておく必要があります。

そうして機会をうかがいつつアタックをしているうちに、赤旗が出されました。この時点でのタイムは1分31秒3でS-FJの井川さんに続く2番手です。

赤旗の解除後、再び神子島選手の後ろでスリップストリームを狙いますが、ペースの上がらないFJが行く手を阻みます。しかし、そこはさすが神子島選手。そんなFJを器用にかわしてどんどん先へ逃げていきます。このままでは集団の中に取り残されると判断し、すぐに作戦変更です。一度スローダウンして次のターゲットとなりそうな車輌を探します。

そんなときにミラーに写ったのはトップタイムを出している井川さん!すかさず譲って追いかけます。ところがこのころ雨脚が強まり、タイムは出にくい状況になりました。この状況を予想していたため、アタックを止めようかと考えました。しかし、様子見で1周してみると思ったよりもグリッブの落ち込みが少なく、まだタイムを上げていけそうでした。

気合いを入れ直し、しっかりタイヤを温めてラスト1周に賭けます。前の井川さんはやはりペースが速く少しずつ離されていきますが、落ち着いて丁寧な操作を意識してコーナーをクリアーします。そして、最後の1周で自己ベストでもある1分31秒1を記録することが出来ました!

結果を確認すると、ポールの井川さんに遅れること0秒5の2番手でフロントロー(最前列)を獲得!後ろのFJには0秒5のタイム差をつけることが出来ました。前方はクリアだし、決勝に向けて良いポジションを獲得することが出来ました。


日曜日~決勝

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.2 02

今日は午後から耐久レースがあるため、気がつけばあっという間に決勝でした。気になるコンディションは予選よりも少し雨の量が多くなっていましたが、フロントローであることを考えるとスリックタイヤで我慢の走りをした方が良いと判断しました。もし真ん中あたりのグリッドであれば、間違いなくレインタイヤを選択するところです。

コースインラップからフォーメーションラップまで、とにかくタイヤを温めることに意識を集中させ、グリッドに整列しました。やはりフロントローは気持ち良いです♪しかも、ここはダウンヒルストレートですから1コーナーは見えません。シグナルで谷底に飛び込むような感覚です。

後方で振られたグリーンフラッグを確認してから、5秒前のボードが出されるまでに若干の間があり、苛立ちます。俺もヘルメットを被ると性格が少し変わるようです(笑)

そしていま、レッドシグナルが長めに点灯し、消灯!!

「一発目の反応は決まった!ホイールスピンも無し!シフトミスも無し!
よっしゃ!」

低速からの加速に勝るトップのS-FJを1コーナーでオーバーテイク!後からの追撃も交わしてショートカットを通過し、わずかに引き離してS字に進入…。

「ん!?赤旗!?えぇぇぇぇぇー!くぁwせdrftgyふj…」

最高のスタートを決めて逃げに入ろうとした時、ショートカットの立ち上がりで多重クラッシュが発生し、危険なためスタートやり直しとなりました。ミラーで確認すると、後ろにS-FJ3台を従えていました。惜しい。

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.2 03

待機中にも雨脚はさらに強くなり、とてもスリックでは走れそうにありません。赤旗解除を受けてグリッドに戻ってくると、メカニックの方々が工具とレインタイヤを手に待っていてくれました。コース上でどたばたしながらもタイヤとダンパー(サスペンションの一部分)のセッティングを変えてくださいました。総勢10台の大量エントリーにもかかわらず、こうした作業が確実なのがZAP SPEEDです!素晴らしいです!

各車がレインタイヤに履き換え、スタート位置に戻ったところでスタートがやり直しとなりました。2回目のフォーメーションラップを終えて各車グリッドに整列します。今回は整列完了を知らせるグリーンフラッグから遅れる事なく5秒前ボードが出されました。

そして、やはり長めのレッド点灯の後、消灯。再スタートが切られました!動き出しは上々、ホイールスピンも無くシフトアップを続けていく。

「よしっ!先頭のS-FJの#14に並んだ!あ、でもやっぱり引き離されるのね…。
む!?背後に黄色いS-FJが来た!ヤベー速いぞ!」

焦った俺はブレーキを我慢する。が、さっきと違うコンディションにブレーキバランスのセッティングが合ってなく、激しくリアタイヤがロック。危うくコースアウトというところで、なんとか外側の縁石で踏み止まる。しかし、速度が落ちていないため、すかさずブレーキを踏み直す。またリアロック。ぎりぎりコース内で踏み止まり、順位も落とす事なく1コーナーをクリアー!

「今日は終わったかと思った(汗)」

そこからは前を行く#14を追い掛けていく。カテゴリーが違うため無理して間隔を詰めることはしないが、それでも隙があればいつでもという間合いで走る。ほぼ同じタイムで走る2台だが、タイムを詰めるポイントが全く異なりとても走りにくい。

それでも前半は作戦通りに2台で逃げに入る。すぐ後ろにお互いの敵となる存在がいないということから、心の余裕は大きい。

#14に先導されるままレースは中盤へと入っていく。背後に#70のS-FJが迫っていた。スタート直後こそ離れたものの確実に間合いを詰められていて、気付いた時には真後ろからロックオンされていた。

そして、#14と俺の加速が鈍ったダウンヒルストレートで一気に並んでくる!俺がさっきよりも少しブレーキを遅らせると、#70は踏んだブレーキを一度離して合わせてくる。こっちもすかさずブレーキを緩めるが、相手が若干前にポジションを取り、歯車を噛み合わせるかのようにフロントタイヤとリアタイヤの間で俺のフロントタイヤを縛る。これでは前に出られないどころか、どちらかのミスで2人ともオダブツだ。それでもなお執拗に間合いを詰める#70。俺の左側のタイヤはすでに縁石に乗り上げ、車は不安定な動きを見せる。

「やられた…」

抜かれたほうが言うのもおかしいが、完璧なオーバーテイクを決められてしまった。こちらの動きをギリギリまで規制して、なおかつクリーンに抜き去っていった#70。

「ちくしょう!」

2位が入れ代わったところでレースは後半へと移り、膠着状態がそのままチェッカーまで続くことになる。ただし膠着しているのは順位だけで、3台はお互いの隙を狙って牽制しあう。水しぶきで前が見にくいが、それでもテール・トゥー・ノーズで相手を揺さぶる。

しかし、さすが両選手。当たらず抜かせず、大きなミスはほとんど無く車をゴールまで導いた。そんな中、俺は各コーナーやブレーキングで詰めようとやり過ぎてしまい、細かいミスが多くなってついていくのが精一杯だった。


レースを終え…

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.2 04

今日のレースは疲れました。ショートカットやS字などのコーナーでは余裕があったものの、V字やヘアピン、90度コーナーでは限界ギリギリまで攻めなければならず、しかもそれでも抜くことは出来ず、想像以上に疲れていました。車を降りてすぐに、加藤コーチが握手を求めて来て下さいましたが、グローブを取ることができなくてそのまま握手をしてしまうほどでした。

表彰式後のシャンパンファイト、冷たくて本当に気持ち良く感じたことを覚えています。でも、それより悔しい気持ちのほうが強かった事もしっかり覚えています。この悔しい気持ちから生まれるレースへの闘志は、何度シャンパンを浴びても冷めることはないと思います。

新しい課題は山積みです!立ち止まった者から脱落していきます。右肩上がりの成長曲線を描き続けられるよう、驕ることなく頑張っていきたいと思います!こんなレース馬鹿ですが、引き続き熱い応援をよろしくお願い致します!!


レースリザルト

決勝結果

Pos No Class Name Lap TotalTime BestTime Type
1 14 S-FJ 1 井川 高博 12 20'32.481 1'41.332 WEST07J
2 70 S-FJ 2 神子島 みか 12 20'33.019 1'41.137
3 56 FJ 1 仁木 圭之 12 20'33.543 1'41.074 SK96
4 83 FJ 2 秦野 耕太郎 12 20'40.030 1'41.151 SK96
5 12 S-FJ 3 塚田 光彦 12 20'41.697 1'41.609 WEST07J
6 9 S-FJ 4 神谷 義之 12 20'42.744 1'41.354 WEST07J
7 18 FJ 3 丸山 和宏 12 20'53.307 1'42.712 SK96
8 85 FJ 4 小山田 恭丈 12 20'55.614 1'42.490 SK96
9 20 S-FJ 5 太田 浩 12 21'03.681 1'42.980 KK-S
10 82 FJ 5 吉川 英明 12 21'04.634 1'42.738 SK96
11 66 FJ 6 菊地 悠 12 21'10.610 1'42.382 SK02
12 38 FJ 7 蔵野 智昭 12 21'13.534 1'43.343 SK02
13 80 * FJ 8 中島 大輔 12 21'18.101 1'42.225 SK96
14 11 S-FJ 6 小山 圭 12 21'21.917 1'42.443 WEST07J
15 1 FJ 9 菊池 博憲 12 21'27.951 1'43.255 SK02
16 32 FJ 10 長 優子 12 21'34.047 1'44.184 SK02
17 21 FJ 11 足立 誠一 12 21'38.613 1'45.046 FV95
18 7 * FJ 12 中島 佑弥 12 21'51.562 1'43.649
19 91 * FJ 13 ポチ 11 21'05.794 1'42.654 SK96
以上 規定周回数完走
8 FJ 森下 陽介 9 15'48.651 1'42.321 FV2K
77 S-FJ 島沢 隆彦 9 16'10.259 1'43.694
17 FJ 早坂 公希 7 12'43.955 1'44.312 SK96
75 FJ 片岡 聡 6 16'05.989 1'44.610 SK96
28 S-FJ 熊谷 徹 5 9'18.531 1'47.479 FV202
10 FJ 寺下 秀樹 4 7'34.954 1'49.200 FV98
36 FJ 野口 守 1 2'09.430 2'09.430 FV2K
89 FJ 藤井 啓介 0 出走せず SK96
88 FJ 杉岡 謙広 0 出走せず SK96
81 FJ 金子 昌広 0 出走せず SK96
50 FJ 西村 和則 0 出走せず FV95
87 FJ 錦織 正樹 0 出走せず FV95
69 FJ 萩原 竜彦 0 出走せず SK02
90 * FJ 磯貝 尚緒 失格 SK96
(BestTime) No.56 仁木 圭之 XS☆三恵会☆プロナビ96ED
Class FJ 規定周回数 10
Class S-FJ 規定周回数 10
※ ショートカット出口付近の停止車両回収のため、赤旗を提示した。(11時55分01秒、ケースA)
*PENALTY
No.7 2007もてぎチャンピオンカップレース特別規則書 第48条 ~7) ③ 違反 (赤旗中のコースイン) により、ドライビングスルーペナルティを課した。
No.80 2007もてぎチャンピオンカップレース特別規則書 第44条 ~2) (スタート手順) 違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
No.91 2007もてぎチャンピオンカップレース特別規則書 第44条 ~2) (スタート手順) 違反により、ドライビングスルーペナルティを課したが未消化のため1周減算とした。
No.90 2007もてぎチャンピオンカップレース特別規則書 第44条 ~2) (スタート手順) 違反により、ドライビングスルーペナルティを課したがペナルティ無視のため失格とした。

予選結果

Pos No Class Name Time Lap Type
1 14 S-FJ 1 井川 高博 1'30.613 14/14 WEST07J
2 56 FJ 1 仁木 圭之 1'31.128 14/14 SK96
3 70 S-FJ 2 神子島 みか 1'31.446 13/14
4 9 * S-FJ 3 神谷 義之 1'31.576 12/13 WEST07J
5 18 FJ 2 丸山 和宏 1'31.674 14/14 SK96
6 83 FJ 3 秦野 耕太郎 1'31.722 4/13 SK96
7 20 S-FJ 4 太田 浩 1'31.815 12/13 KK-F
8 28 S-FJ 5 熊谷 徹 1'32.003 12/12 FV202
9 89 FJ 4 藤井 啓介 1'32.089 13/13 SK96
10 12 S-FJ 6 塚田 光彦 1'32.096 13/13 WEST07J
11 90 FJ 5 磯貝 尚緒 1'32.257 11/12 SK96
12 82 FJ 6 吉川 英明 1'32.277 8/9 SK96
13 88 FJ 7 杉岡 謙広 1'32.299 12/12 SK96
14 38 FJ 8 蔵野 智昭 1'32.345 13/13 SK02
15 66 FJ 9 菊地 悠 1'32.457 11/12 SK02
16 81 FJ 10 金子 昌広 1'32.516 4/5 SK96
17 85 FJ 11 小山田 恭丈 1'32.612 11/13 SK96
18 8 FJ 12 森下 陽介 1'32.617 5/10 FV2K
19 50 FJ 13 西村 和則 1'32.747 13/13 FV95
20 91 FJ 14 ポチ 1'32.763 12/13 SK96
21 11 S-FJ 7 小山 圭 1'32.789 3/12 WEST07J
22 87 FJ 15 錦織 正樹 1'32.917 12/13 FV95
23 7 ** FJ 16 中島 佑弥 1'33.295 3/13 FV2K
24 17 ** FJ 17 早坂 公希 1'33.355 11/12 SK96
25 77 S-FJ 8 島沢 隆彦 1'33.396 4/12
26 75 FJ 18 片岡 聡 1'33.693 12/13 SK96
27 80 FJ 19 中島 大輔 1'33.849 4/12 SK96
28 69 FJ 20 萩原 竜彦 1'33.893 10/10 SK02
29 1 FJ 21 菊池 博憲 1'33.982 9/12 SK02
30 36 * FJ 22 野口 守 1'35.630 12/12 FV2K
31 21 FJ 23 足立 誠一 1'36.377 10/12 FV95
32 32 FJ 24 長 優子 1'37.893 12/12 SK02
33 10 FJ 25 寺下 秀樹 1'38.100 4/4 FV98
以上 予選通過車両:
クラス別予選通過基準タイム
(Class FJ 130%) 1'58.960
(Class S-FJ 130%) 1'58.574
※90度コーナーにおける停止車両回収のため、8時38分14秒から8分46秒間赤旗中断とした。
PENALTY
* Car No.9, 17, 36 2007もてぎチャンピオンカップレース特別規則書 第48条 (ピットロード制限速度) 違反により、スターティンググリッドを1グリッド降格とする。
** Car No.7 国際モータースポーツ競技規則付則H項違反 (黄旗区間でのスピン) により、 ベストラップタイムを削除した。
  • KCのくるま取材 ちょっと変わった車の取材レポート!