2007 FJ1600もてぎシリーズRd.1

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2007年03月11日 2007年03月11日 24台 雨~曇り ウェット ツインリンクもてぎ

レースレポート

日本一決定戦での不甲斐無い結果から3ヶ月が経ち、今年もシーズンが始まりました。HPのレース予定にも有る通り、今年はもてぎシリーズ筑波シリーズの2つに参戦します。

栃木県のツインリンクもてぎが舞台となるもてぎシリーズが3月11日(日)に開幕しました。あいにくのコンディションとなったこのレースで遂にゲットした表彰台。そこに登るまでの流れを記します。

公式練習日(土曜日)

明日の朝早い予選と同じ朝9時に1本目の走行があるあたり、主催者はちゃんと考えているようです。とりあえず、去年の秋に富士でおろして何日か使ったタイヤを履いてコースイン。さすがにこの季節の朝は路面がツルツルで、早い段階からコースアウトやスピンをしている車輌が目立ちました。もったいない。

あちこちで黄旗や白旗が振られている中で2分7秒6。悪くないタイムですが、車が速いことを差し引けば…。ここはセカンドベストに留まり、トップとの差は0.2秒。

インターバルを置いてほぼ正午に2本目が始まりました。明日の決勝と同じぐらいの時間です。今年の1戦目ってことでこの走行でニュータイヤを投入!!しかし、いつまでたってもニュータイヤの美味しいところを使えずに、とにかくブレーキでビビりが入ってしまい…。加藤コーチ命名の『ばばぁブレーキ』が出っぱなしでした。タイムは若干アップして2分7秒2。全体のベストタイムは出せたものの、とても満足のいくものではありません。

午後の3本目は2本目のタイヤのままで、少しセッティングを変えてコースイン。さっき少し不満に思ったところを解消する目的での変更です。車の動きは大きく変わるほどではないものの、タイムを上げていこうとする時に乗りやすくなりました。2本目よりもブレーキを詰めていったというのもありますが、攻めやすくなって走りが安定した結果、タイムアップして2分6秒8の単独6秒台でした。

タイムは上がってきたものの、車載カメラの映像をチェックすると…。とほほ。俺の乗り方の悪いところが顕著に現れていて、ダサい走りをしていました。コーチのチェックでも

「この走りでこのタイム!?この車なら5秒台は出せなかったら恥ずかしいぞ!!」

という厳しい言葉をいただきました。

日曜日の朝

朝9時から予選開始ということで、起きたのは6時少し前。昨日のうちに用意しておいた朝食をサクッと食べ、荷物一式を車に移してサーキットに向かいました。窓の外は当然ながら冷たい雨が降っていました。夜は星も出ていたのに。

予選

雨用のセッティングに変えてもらい、タイヤももちろん深溝のレインタイヤ装着です。監督からの指示では

「コースアウトするやつが多くて黄旗や赤旗が出るだろうから、最初から飛ばしていけたやつがポールだぞ」

とのこと。

コースインとともに全開で飛び出していったのですが、焦りすぎてしまいヘアピンで自分がスピン!すぐにコース復帰できましたが、予選ノータイムで失格というフレーズが頭をよぎりました。

そこで今度は落ち着いてタイヤを温めながら様子をうかがい、空いているスペースを探しました。2~3周したところでちょうど良いスペースを見つけ、かすかに見える先行車をターゲットに据えてアタック開始です。すぐにその時点でのベストを更新し、さらに2周する間に何台かを抜きつつベストを更新しました。最終ラップで更新出来なかった分、他のドライバーに差を詰められてしまいましたが、なんとか2分29秒台でポールポジションを獲得できました。

1周目でのミスを考えれば、赤旗が出なかったのですから運に助けられた予選でした。

決勝

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.1 01

人生初めてのポールスタートの時が近づくにつれ、雨は止んで雲の切れ間から日が射しはじめました。

しかし、路面は相変わらずウェットで水溜まりがあちこちに残っていました。装着したのはもちろんレインタイヤです。コースインの指示が出され、ゆっくりグリッドに整列しました。応援に来てくれた人やメカニックの方々に声をかけてもらい、スタートの時を待ちます。

と、そこで一瞬悩みました!

フォーメーションラップってどうするの!?」

初めての先頭でどういうペースで回ったら良いのかわらなかったんです。今さら考えても遅いので、とりあえずタイヤを温めながら後ろが離れすぎないようなペースで走りました。後になって先輩に聞いてみると、

「ゆっくり過ぎてみんな団子になっていたから、作戦かと思った」

とのこと。レース前にしっかりとその辺も考えとくべきでした。反省しなければなりません。

グリッドに整列すると最後尾でゆっくりと旗が振られ、5秒前ボードが出され、頭上の信号はオールレッドになりました。………消灯!

「いい感じのタイミングでクラッチミートだ!
…やべ!ホイールスピンしてる!」

すぐにアクセルオフして踏み直すも、2番グリッドの西村選手は既に真横に。それ以上抜かれることは無かったものの、スタート失敗で1つ順位を下げてしまいました。

2コーナーを立ち上がると先行した西村選手の巻き上げた水しぶきで何も見えない!

「ん?それどころじゃねーや!バイザー閉めてねぇんだった!なんも見えねー!」

ポールスタートで調子こいてうっかりしてしまい、先頭なら誰もいないから水しぶきも受けないだろうっていうアホアホな考えからバイザーを少し開けたままだったんです。内側が曇らないように…。曇り止めのつもりが目に水は入るし、それで余計に曇っちゃうし…。

そんなことをしてたら後ろの森下選手に抜かれてしまいました。たしか4周目の5コーナーです。しかも森下選手はすぐに90度コーナーで西村選手を抜いてトップに踊り出ました。

「ちくしょう!サクッと抜き返してやる!」

その頃から路面も乾き始め、ラップタイムを上げていけそうな感じでした。まずはブレーキをしっかりと使い、ゆっくりとターンイン。基本をしっかり意識しました。5周目の最終コーナーを決めて1コーナーまでに西村選手に並び、インに飛び込んでオーバーテイク!そのままの勢いでペースを上げていき、6周目のヘアピンを抜群の加速で立ち上がり、森下選手を90度コーナーでインから抜き去りました。トップに立ってしまえば引き離せる自信があったので、あとはもう

「ついでにぶっちぎりのファステストを決めてやる!」

っと飛ばしました。

晴れて先頭に戻った時の爽快感はたまりません!クリアな視界、すっかり晴れ上がった空、眩しく照らす太陽、どれも独り占めしている感じでした。自分の感覚でブレーキを踏み、立ち上がりを意識してコーナーをクリアー。手元表示でもタイムアップしていることがわかりました。もしかしたら、先頭でミスはできないと無意識に考えていて、それが走りをうまくまとめてくれたのかもしれません。

そのままレースのファステストラップとなる2分21秒0を記録し、ピットからのサインボードには「L1(残り周回数1)」の表示が!落ち着いてコーナーをクリアしつつ、勝てるのかと考えてみるものの特に何も感じず、というか実感が無い感じでした。

淡々と進み、最終ビクトリーコーナー…。

「お、みんながピットウォールに立ってる。チェッカーも構えてるな…。ちらちら見えてるし(笑)。んじゃ、一生に一度の初優勝だしガッツポーズしよっかな。うまくできるかな…」

そしてチェッカーを受けました。


表彰式

2007 FJ1600もてぎシリーズRd.1 02

初めての表彰台は想像以上に高く、しかも分からないことだらけで…。オフィシャルさんに言われるがままに動いていました(台の影の方で森下、西村両選手とでコソコソと密会していたところもばれていたようですね)。トロフィーをもらい、初のシャンパンファイト。両側から攻撃を受け、目にしみました。サイコーでした。


レース後

インタビューを受けた後、監督やコーチに今日の走りについて質問してみました。答えは自分でも何となく分かっていましたが…。

コーチ
「おめでとう!エンジンのおかげだな!」

マネージャー
「このエンジンさえあれば今年は負けないんじゃないか?」

コーチ
「小山だったらあと2秒は早かっただろうね」


「確かにエンジンのおかげです。運も良かった。でも今年1年、いや半年のうちに小山を捉えてみせますよ!」

やはりというか何というか、改めて自分のダメさが分かりました。結果じゃないんですよね、特にFJは。分かる人が見れば

「なんだあいつ。あれで勝てるんじゃ今年のもてぎはレベル低いな」

って感じたと思います。でも、それも出来るだけ早いうちに変えてみせます!あいつ乗れるようになったなって言ってもらえるように、必ず速くなってみせます!!


レースリザルト

決勝結果

Pos No Name Lap TotalTime BestTime Type
1 56 仁木 圭之 10 24'01.106 2'21.011 SK96
2 8 森下 陽介 10 24'04.431 2'21.881 FV2K
3 50 西村 和則 10 24'07.319 2'21.912 FV95
4 18 丸山 和宏 10 24'26.309 2'24.235 SK96
5 38 蔵野 智昭 10 24'36.046 2'23.418 SK02
6 89 藤井 啓介 10 24'36.186 2'23.134 SK96
7 81 金子 昌広 10 24'41.113 2'23.404 SK96
8 91 ポチ 10 24'45.927 2'21.943 SK96
9 7 中島 佑弥 10 24'46.273 2'23.704 FV2K
10 80 中島 大輔 10 24'56.203 2'22.952 SK96
11 69 萩原 竜彦 10 24'58.285 2'23.819 SK02
12 82 吉川 英明 10 24'58.555 2'23.590 SK96
13 66 菊地 悠 10 25'09.661 2'25.244 SK02
14 75 片岡 聡 10 25'26.167 2'27.118 SK96
15 1 * 菊池 博憲 10 25'27.934 2'24.082 SK02
16 36 野口 守 10 25'38.939 2'26.058 FV2K
17 10 寺下 秀樹 10 25'58.873 2'30.132 FV98
18 32 長 優子 10 25'59.373 2'28.115 SK02
19 21 足立 誠一 10 26'17.750 2'28.542 FV95
20 85 * 小山田 恭丈 9 24'30.974 2'22.976 SK96
以上 規定周回数完走
90 磯貝 尚緒 7 25'49.808 2'25.616 SK96
17 早坂 公希 6 23'07.553 2'25.441 SK96
83 秦野 耕太郎 5 12'33.172 2'26.151 SK96
87 錦織 正樹 1 2'42.568 2'42.568 FV95
規定周回数 9
(BestTime) No.56 仁木 圭之 XS☆三恵会☆プロナビ96ED
* No.1 国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間における減速違反)により、訓戒及び競技結果に30秒加算した。
* No.85 国際モータースポーツ競技規則付則L項違反(プッシング)により、競技結果より1周減算とした。

予選結果

Pos No Name Time Lap Type
1 56 仁木 圭之 2'29.790 6/8 SK96
2 50 西村 和則 2'29.971 8/8 FV95
3 17 早坂 公希 2'30.672 8/8 SK96
4 18 * 丸山 和宏 2'32.081 6/8 SK96
5 8 森下 陽介 2'32.464 5/6 FV2K
6 87 錦織 正樹 2'32.650 8/8 FV95
7 38 蔵野 智昭 2'33.609 7/8 SK02
8 7 中島 佑弥 2'33.710 5/6 FV2K
9 83 秦野 耕太郎 2'35.070 7/7 SK96
10 66 * 菊地 悠 2'35.948 7/8 SK02
11 82 吉川 英明 2'35.970 3/5 SK96
12 1 菊池 博憲 2'36.016 5/6 SK02
13 81 金子 昌広 2'36.152 7/7 SK96
14 85 小山田 恭丈 2'36.896 4/6 SK96
15 89 藤井 啓介 2'37.127 4/5 SK96
16 69 萩原 竜彦 2'38.169 3/6 SK02
17 75 片岡 聡 2'38.720 7/7 SK96
18 36 野口 守 2'39.150 7/7 FV2K
19 80 * 中島 大輔 2'39.166 5/7 SK96
20 90 * 磯貝 尚緒 2'40.650 5/6 SK96
21 32 長 優子 2'41.349 6/7 SK02
22 10 寺下 秀樹 2'42.347 2/3 FV98
23 21 足立 誠一 2'44.121 2/4 FV95
以上 予選通過車両:
21 ポチ 計測できず 0/1 SK96
予選通過基準タイム (130%) 3'15.187
PENALTY
* No.18、66、80、90 国際モータースポーツ競技規則付則H項違反(黄旗区間における減速違反)により、ベストラップタイムを削除した。
  • KCのくるま取材 ちょっと変わった車の取材レポート!