2006 FJ1600富士シリーズRd.4

予選 決勝 台数 天候 路面 サーキット
2006年09月17日 2006年09月17日 21台 晴れ~雨 ウェット 富士スピードウェイ

レースレポート

いつも話が横にズレてしまうレースレポート…。今回はストレートに要点をまとめることを意識して書いていこうと思います!!絶対に面倒くさいっていうことじゃないから、勘違いしないよぉ~に(^O^)/

金曜日

週末の天気予報は下り坂…。今日は晴れてるけど、決勝は雨の予報。雨のレースは楽しみだけど、前回はそれで予選を失敗してる。ちょい不安。

今回は先月中に練習できなかったので、その分を挽回すべく金曜日から練習に入りました。まず1本目。久しぶりの走行だからか、何回もコースアウトしてしまった。お尻のセンサーがうまく働いていないみたい。タイムはボチボチだけど、まとめられた周回が1周もなく、反省点が大盛りだった。

んで、2本目。元の感覚を取り戻しつつ、コースアウトするようなことは無くなった。タイムも安定しはじめた。低い次元で…。遅い走行中は走りをまとめ過ぎてしまい、どうしても突っ込んでいけなかった。

ホテルに帰ってイメージを作り直す。今頃こんなことじゃ、今日はせっかくの走行を無駄にしたのと同じだった。次回のレースにしっかり生かそうと思った。

土曜日

昨日の夜にホテルでイメージしたことを心に刻み、1本目を走った。基本通りにブレーキを踏む。いつもより少し遅く…。フロントタイヤはノイジーなスキール音(キャーッて音♪)を立てながら車を止めていき、コーナーが近づくとともにブレーキをリリースしてステアリングを切り込む。と同時にリアがスライドを始めてしまう。決して慌てている訳ではないんだけど、体が勝手にスッとカウンターを当ててしまい、車は見る見るうちにアンダーステアを出して曲がらなくなる。

その繰り返し。どうしても抜け出せない繰り返し。走行後にコーチからは

「いつも言ってるけど、何回言っても変わらないね」

と、まったくその通り。ここしばらく課題としていることが全く成長しない。つまり、全ての操作が遅くて、急で、過大ってことだと思う。車の動きを先読みして、無駄な動きを始める前にジワジワと、適当な量の動作をしてあげることで、タイヤのグリップの美しいところを使っていく=マシンをコントロールしていくんだと思う…んだけど出来ない。

結局、そのまま土曜日の練習走行時間も終了となった。

明日の予選&決勝に向けてさらに課題を残してしまったけれど、今後の自分の成長に必要なポイントをハッキリと掴めたという点では良い練習になったと思う。ホテルのテレビだと、明日は午後から雨という微妙な天気だと伝えていたが…。ウェット路面が好きな俺にとってはちょっとだけ明るい光が射すとともに、

「ちくしょう、やってやるぜ!」

と奮起させる燃料になった(興奮した状態でも良く眠れたのは、多少なり疲れていたからかな?)

日曜日

空は晴れていた。肌寒いぐらいだけど、雨が降る感じではなかった。淡々と準備を済ませサーキットに向かい、ミーティングを済ませて予選時間を待つ。その間にも数名の応援者の方々が駆けつけてくださり、挨拶をしているあいだに予選時間となった。

開始の合図で各車一斉にコースイン!

集団の中で2~3周回ったのだが、どうにも遅い。俺自身のペースよりも遅いようだったので、早めに追い抜いてもっと早い人を追いかけようと…抜けない!抜かれる方からすれば

「今は抜かれても、次のホームストレートでは抜いていった奴のスリップストリームでタイムを詰められる」

と考えるわけで、どうにもこうにもタイムが上がらない(この時点で俺は予選に失敗していたのだが…)。冷静な判断力を失ってしまった俺は、やっとのことでその集団を抜け出して他の車両を探すことにした。あと1~2周しか回る時間がないのに。

ここでも大きなミスをしてしまった…。つまり落ち着いて考えれば、1周を棒に振ってでももう1周のほうでしっかりスリップを使ってタイムを出していけばよかったのに、孤独な一人旅で終わってしまった。

予選結果、8位。

コーチだけでなくメカニックの方からもアホと厳しいお叱りを受けた。自分でも1周を棒に振るかどうか計算したつもりだったのだが、言い訳の余地なしで失敗だった。そんな不甲斐ない予選内容に落ち込んでいるところで友人や同僚のみんなが続々と駆けつけて来てくださり、本当に励みになりました!

予選が終わった頃から急に風が湿っぽくなり、これは雨が降るぞっという期待とともに昨晩の気力が戻ってきた。

そして、昼ごはんを食べたりマシンの説明をしたり、他のクラスのレースを見て解説している間に雨が降り始めていた。いよいよ俺の出番となったが、ポツポツ降っている程度だったので、ドライ用のスリックタイヤを履いてコースイン…したところで急に雨足が強まり、まっすぐ走ることすら辛い状況になってしまった。とはいえ、コース上のグリッド(スタート位置)に着いてしまったため、どうしたら良いのかわからずに困っていたのだが、先輩のレーサーがすかさず

「ピットに押し戻してタイヤをレイン用に履き替えて、ピットスタートしよう!」

との懸命な判断をしてくれた。

2006 FJ1600富士シリーズRd.4 01

チームメカニックの方々の迅速なタイヤ交換により、ピットレーン出口では2番目の位置で戻ることができた。…のだが、ここで一悶着。

ピットに戻さずに、スリックタイヤのままレースをスタートすることを決めた選手がいたことから「あまりにも危険なのでスタートを遅らせる。その間にタイヤを交換すませ、みんなでスタートを仕切りなおしましょう。」という競技委員長の判断が下された。が、最初からレインタイヤを履いていた選手からは当然のごとくクレームが出た。もちろん俺達だってピットからスタートするというハンデを覚悟の上でタイヤ交換に踏み切ったわけだから。それなのに「まぁまぁ、みんなレインタイヤを履いて来て下さい。やり直しますから。」という決定は納得がいかない。

しかも、よりによって「ピットレーン出口で待機している車両も含め、コース上の車両を手押しでピットまで戻してください。数分後にコースを確かめるということでフリー走行を行いますから」と。

「冗談でしょ?」

と聞き直したくなるような一言だった。

富士スピードウェイのピットレーン出口から、俺たちが使っているピットまで何メートルあると思ってるんだ!?」

と。レースを見に来てくれた関係者の方、応援に来てくれた関係者の方、その節はありがとうございました。雨でズブ濡れになりながらもマシンを押していただいたこと、本当に感謝しています。

スタート前の混乱が収まりもしないうちに、コース上のグリッドには全車が整列してスタートの合図を待っていた。もちろん全車レインタイヤで。いつも以上に慎重なフォーメーションラップを終え、後方でのグリーンフラッグを確認し、正面の信号を見つめる。1つ、2つ、3つ、4つ、5つ…消灯。

そしてスタート!

雨で滑りやすい路面にあわせて2速に入れ、絶妙なタイミングで動き出したまでは良かったのだが、そこから少しホイールスピンしてしまい他車とはイーブンに。

1コーナーで1台を抜き、次のコーナーまでにもう1台抜ける勢いでアクセルをさらに踏み込んだ。自分の周りは前を走る車の水しぶきで何も見えない…。咄嗟にアクセルを半分戻してカウンターを当てる!右に200度ほどスピンし、後ろ向きに内側のガードレール目掛けて滑っていく。クラッチは切っていたが、あわててギアを入れてアクセルを踏み込み、クラッチをつないだ。クラッシュはしたくなかったし、今できる精一杯の抵抗を試みた。1コーナーを回ったすぐ先に、左手前から右奥に向かって雨水が流れるいわゆる川があったのだが、アクセルを踏み込んだタイミングと重なって一気にスピンモードになってしまったようだった。マシンはコースを外れ、芝生の上でギリギリ止まり、タイヤは空しく空転していたが、しかし少しずつ脱出の方向へ向かって動いていた。

(中略)

最下位へと落ちてしまってからは、とにかく攻めた。1コーナー、コカコーラ、100R、ヘアピン、ダンロップ、考えれる限りの場所でオーバーテイクした。後半に入ったあたりで、1コーナーのスピン車両を避けようとして自分もコースオフしてしまったが、最終的には10台ぐらい抜いていたようだった。それでも正直、悔しかった。金曜、土曜でつかめなかった手応え、失敗してしまった予選、雨の中マシンを押してくれたみんな。いろいろ思い浮かんだけれど…。結局は

「みんなごめん、手応えはあったのにスピンしちゃった。タイムは悪くなかったと思うんだけど、結果を出せなかった」

と、バカみたいに明るい自分。ちゃらちゃら笑って誤魔化してたんだと思うけど、この俺の間抜けな行動にはコーチもメカニックも当然キレてた。よく考えたら、俺ほんとアホだと思った。

レポートを書くのが遅くなっちゃって、もう数日後にはFJ富士最終戦を迎える。ドライバーとして、レーサーとして、償いって訳じゃないけど、これでどうだ!と言うためには結果しかない。分かってる。日本一決定戦は出られるかどうか分からないし、残されたチャンスはあと1回。翌週のレース。1年目の最後、しっかりと見ていてほしい。

いつも余計なことばかり書いてしまうレースレポだけど、次のレポートは簡潔にまとめたい。これまでの4戦で学んできた事を意識して金曜、土曜を練習し、日曜日には爆発させてやる。ご覧の皆様、よろしくお願いします!


レースリザルト

決勝結果

Pos No Name Type Lap Total Time Best Time Lap
1 66 藤田 祐貴 SK02 9 19'17.696 2'06.943 9
2 94 藤原 大樹 SK94 9 19'24.463 2'08.100 9
3 83 早野 光宣 SK96 9 19'24.625 2'06.901 7
4 72 河津 光晴 SK96 9 19'27.180 2'07.806 8
5 11 岸 良一 SK02 9 19'35.336 2'08.139 8
6 69 伊藤 聡 SK02 9 19'37.312 2'08.040 9
7 73 大岩 政裕 SK96 9 19'39.477 2'08.167 9
8 14 井川 高博 SK96 9 19'40.003 2'08.228 8
9 15 仁木 圭之 SK96 9 19'54.144 2'07.441 9
10 23 柴山 俊哉 MF105 9 19'57.235 2'09.246 9
11 61 寺島 純 9 20'02.187 2'09.993 8
12 60 柿島 昭一 SK91 9 20'15.294 2'12.191 7
13 27 小島 雅也 SK02 9 20'22.646 2'11.889 9
14 8 中嶋 香子 FV95 9 20'23.729 2'11.210 9
15 7 草野 雅人 04J 9 20'24.931 2'12.221 7
16 3 瀬川 健児 SK96 9 21'10.158 2'14.566 9
17 5 前田 和男 SK96 9 21'10.710 2'13.167 9
18 12 桑原 耕平 309 8 19'34.123 2'13.061 8
***** 以上完走 (規定周回数 8Laps) *****
75 竜 勝喜 SK96 0
13 *1 大畑 修視 FV95 失格
*1 CarNo.13は、反則スタートによる、「ドライビングスルーペナルティ」無視により失格とする。

予選結果

Pos No Name Type Best Time Lap
1 83 早野 光宣 SK96 1'53.663 11
2 72 河津 光晴 SK96 1'54.249 11
3 69 伊藤 聡 SK02 1'54.467 11
4 94 藤原 大樹 SK94 1'54.572 11
5 66 藤田 祐貴 SK02 1'54.616 11
6 14 井川 高博 SK96 1'54.715 11
7 73 大岩 政裕 SK96 1'55.195 11
8 15 仁木 圭之 SK96 1'55.270 11
9 13 大畑 修視 FV95 1'55.365 11
10 11 岸 良一 SK02 1'55.467 11
11 23 柴山 俊哉 MF105 1'56.176 11
12 8 中嶋 香子 FV95 1'56.769 10
13 60 柿島 昭一 SK91 1'57.348 10
14 7 草野 雅人 04J 1'57.432 7
15 61 寺島 純 1'57.449 10
16 12 桑原 耕平 309 1'57.913 10
17 27 小島 雅也 SK02 1'58.415 6
18 75 竜 勝喜 SK96 1'58.656 10
19 3 *1 瀬川 健児 SK96 2'11.192 7
20 5 *2 前田 和男 SK96 最後尾スタート
***** 以上予選通過 (2'28.364 - 130%) *****
56 初又 美由紀 SK96 出走せず
*1 CarNo.3は、2006年富士スピードウェイ一般競技規則第9章第39条2.(ピットレーンにおけるバックギア使用)違反により、競技長厳重訓戒とした。
*2 CarNo.5は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2b)(黄旗中のコースアウト)違反により、全予選タイム抹消のペナルティを課した。ただし最後尾グリッドを条件に決勝レース出場を認める。
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